第5話

第4話
93
2024/05/05 10:00 更新
太宰治
君は…「武装探偵社」に入りたいかい?
狼葉諒太
狼葉諒太
ぶそう…たんていしゃ……?
ぶそうたんていしゃって何なんだろう……?
狼葉諒太
狼葉諒太
あ、あの……
太宰治
ん?
狼葉諒太
狼葉諒太
あ、や、やっぱりなんでも……ない…です……
太宰治
……少年
狼葉諒太
狼葉諒太
……?
太宰治
川で会った時は全てがどうでも良くなっていたのか君は私に「質問」を当たり前のようにしていた
狼葉諒太
狼葉諒太
え……
僕が、「質問」を……?
狼葉諒太
狼葉諒太
ッ…ごめんなs……
僕は咄嗟に謝ろうとした
でも、目の前にいる太宰治という男は僕の考えとは真逆のことを言った
太宰治
あれが一般常識を元に考えると「普通」なんだ
狼葉諒太
狼葉諒太
……え?
僕は理解が追いつかなかった
これが「一般常識」
そもそも一般常識というものが何なのか僕には分からないけれど
「普通」という単語
これは嫌になるほど聞いてきた
多分、分からないことを質問するのはごく普通のことで当たり前なんだ
でも僕にとって質問は「許可」をされないとしてはいけないもので「許可」なしで質問をすれば罰が与えられる
「許可」なしで言葉を発すれば罰が与えられる
「許可」なしで何かをすれば罰が与えられる
僕は今まで「許可」されたことのみをしていた
だからべんきょうというものもしたことがないから読み書きはほとんどできない
ひらがな程度なら読めるけれどそれ以外のよく分からない文字は読めないし書けない
太宰治
君が今までどう生きてきたのかは私には分からないけれど
太宰治
ここでは誰かの許しがなくても質問をしてもいいしルールを守るのであれば自由に行動をしてもいい
狼葉諒太
狼葉諒太
太宰治
それを踏まえた上で君は何を聞きたいんだい?
狼葉諒太
狼葉諒太
……
質問……してもいいのかな
何を聞きたかったのか聞かれてるんだし許可をもらったってこと……だよね
……いや、本当にそうなのかな
この人は今僕に「普通」を教えてくれたんだ
ここでの「普通」を
ならその普通に従うべきなんじゃないのか
もしそうなのだとしたら……
狼葉諒太
狼葉諒太
ぶそうたんていしゃって何ですか…?
ここでの「普通」に従おう

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