第4話

002
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2025/08/29 09:00 更新










荼毘
…は?








目の前のツギハギの男は間抜けな声を漏らした








…まぁ、そうなるとは思ってたけど







あなた
というか、手焼けてるよ
あなた
そこのベンチ座れる?







荼毘
別に大したことねぇよ







あなた
いいから








私がそう言うと、彼は不満げな顔をしつつも、大人しく従った








死んでいる人間に炎を向けても意味がないと思ったからだろう








実際意味ないし(







あなた
(今でも出来るか分かんないけど…)
あなた
治癒ヒール








そう言って両手を翳すと、彼の焼けていた手はみるみる治っていき、彼は目を見開いた







あなた
ふふ、変な顔







荼毘
いや、幽霊が怪我を治せるとか思わねぇだろ







あなた
それはそう
あなた
私の個性が治癒だったのも関係してるのかもね









私がそう言うと、彼は下を向いてぶつぶつと呟き出した







あなた
…おーい、大丈夫?








心配になって声をかけると、小さな声が聞こえた







荼毘
…荼毘
荼毘
俺の名前だ







あなた
あ、うん…?







荼毘
テメェ、俺と一緒についてこい







あなた
…え?










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