第3話

理解不能
26
2026/01/30 14:06 更新

🐞




「嫌いなんです、貴方のこと。」
目の前の金髪少年はにっこりと、聖書にでも出てきそうな顔でそう言った。
さあて、どうしたものか。
私はどうやらチームの後輩に嫌われていたようだ。そんなの初耳すぎて林修もビックリだわ。ええ、ほんと。
その金髪少年の名前はジョルノ・ジョバァーナという。つい数日前ブチャラティ率いる私たちのチームへ入ってきた新人だ。ジョルノは15といったが、年齢にそぐわない何かこう、不思議なオーラを持っていた。そのせいで気に食わなかった同じチームのアバッキオには飛んだいびりを受けていた。
内容は、、どうも言いにくいが自分の小便を飲ませると言うものだ。同じチームメイトといえどとても軽蔑した。今までの信頼が全て地に落ちるくらい。
それはさておき問題は今のジョルノの発言だ。
彼ははっきりとその唇から「キライナンデス、アナタノコト」と言った。
合う合わないはあるだろうがそれを本人の前でハッキリと言うのはどうかと。
しかも私先輩なのに。
5秒のタイムラグを経て私はやっと声を発することに成功した。
「あ、ごめんね、なんか。うん。そっか、そうだよねー、うん。ありがとう、じゃあね!」
「そういう所嫌いです。」
あ、もう一回言いやがったコイツ。ギスギスするの嫌だから立ち去ろうと思ったのに、そんなこと言っちゃうんだ。ふーん、そう。ふーん。
眉ひとつ動かさずニッコリと笑うジョルノの顔がどうしようもなく憎たらしい。いつもならなんともせずにスルーするのに、キライだとハッキリ言われ、傷ついていたのか、あるいは腹が立っていたのか。彼に問い詰めた。
「私ね、一応先ぱ「ええ、知っています。」
こんのクソガキがァ…!!!私ジョルノのことアバッキオと違ってちゃんと評価しているのに!!いや、していたのに!
なんて口が達者なんだろう、ソンケイシマス。
で、どうしましたか?とまだ笑顔のまま言うジョルノに私の堪忍袋の緒はぷっつーんと音を立てて切れた。
「嫌い嫌いって言うけど、じゃあ私のどこが嫌いか言ってみなよこのスカシ小僧ーーーッ!!」
叫んでしまった。ここが大衆の集まるリストランテだと言うことも忘れて。周りの目なんか気にしていなかった。今はただこのチョココロネをどうしてやろうかとふつふつと頭が沸く感覚のみが残っている。きっと私の顔真っ赤なんだろうな。
数秒待っても、数十秒待っても答えが返ってこない。不思議に思ってジョルノの方を見ると、先程よりいっそう口角を釣り上げてニッコリとこちらを見ている。
な、なに、コイツなに、、何なの、、怖い、怖すぎる。幽霊なんかよりもよっぽど怖い。
「貴方のそういう所、好きです。」
「…」
…。
長い沈黙が続く。
「ハァ!!!????!」
「あ、今の顔かわいいです。もう一回。」
「ふざけてんじゃないわよッ!!?急に何!?ご機嫌取りですかァ〜〜!!??」
「ふふ、いいですね。かわいい。」
「このタラシ!コイツきっと女たらしだわ!」
急に何を言われるかと思えばスキデスだって?!
急にかわいいとかなんとか本当にふざけないでほしい、何。なんせ顔が良くて照れてしまうのが悔しい。ジョルノに照れるって何…イヤ無理。捕まる。
ぎゃーぎゃー叫ぶ私と、それをニッコリ見つめるジョルノ。昼下がりのリストランテは混沌に包まれていた。
「もっと貴方のそういう所見ていたいです。」
あぁ、本当に。純金のように輝くジョルノが、憎たらしいはずなのに何故か鼓動が早まった。
気のせいだと胸の奥底にしまったが、ジョルノはまだニッコリと笑顔を崩さない。


超手抜き申し訳ないです😢

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