第20話

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2025/07/22 11:00 更新
告白なんて簡単にできるものじゃない
そんなこと、とっくの昔から気づいてる

「ジウニヒョン?体調悪いんですか?ぼーっとしてる」

ユジンが俺の顔を覗き込む
そして、白い手が俺のおでこに触れる
その手をぎゅっと掴む

「ヒョン…?」
「ユジン、好き」
「え…?」

このときの俺は勇気があったみたいで、彼の目を見て気持ちをまっすぐに伝えられた

「ユジンのことが好き、付き合ってくれませんか…?」
「あ、え…」

ユジンが目を見開く
酔った勢いで関係を持ってしまったこの子を好きになる資格なんてない
でも、それでも、この子から愛されたい
この子を愛したい

「でも、ジウニヒョンはリキが好きなんじゃ…」

え?

「…たしかにリキのことは好きだったけど、今はユジン
が好きなの」
「僕を…?」
「ユジン、幸せにするから、俺のこと好きになって」
「っ…!好きです。ジウニヒョンが僕を好きになる前か
ら、ずっと//」

本当に…?
俺の勘違いじゃないかったんだ

「嬉しい…//」
「ジウニヒョン、大好き//」
「俺も、あいしてる」

ユジンと目が合う
少し見つめ合ってから、顔を寄せ合ってキスをした

きっと、俺は酒に酔ったあの日、君の魅力にも酔わされていたんだと思う
だって、君から抜け出せないから
「付き合ったの?おめでとう!」
「ありがとう、リッキー…、本当に感謝してる」
「なんで?僕はむしろ邪魔だったくらいなのに…」
「邪魔じゃないよ!リッキーがいなかったら僕たち、
きっと付き合えてないよ」

嬉しい
僕は恋のキューピッドになれたってことだよね?
なんか満足…

「次はリッキーだよ!」
「え…?僕?」
「うんっ!」

僕はもう無理だよ…
自分から言うなんて恥ずかしくてできないし
ハオヒョンとかユジナみたいに積極的じゃないし…

「リッキー!」
「ハオヒョン…?」
「聞いたよ!今度、ギュビナとデートするんでしょ?」
「え!そうなの!?」
「あ、うん、まあ…」

デートっていうか、遊びに行くだけだけど

「じゃあ、そのときに告ったら!?」
「えっ!無理だよ!」
「いいね!それ!!俺、メイクしてあげる!」
「じゃあ、僕はコーディネートする!」
「ちょ、勝手に…」

二人が目を輝かせているもんだから、やめてとか言えなくなってしまった

「あと、どこで告るとか決めなきゃ」
「そうですね!やっぱり雰囲気大事だし」
「告る場所決めるのは僕じゃないの?それに、僕、告白
するって決めたわけじゃ…」
「え?」
「え!?」

えっ…
圧すごいよ…

「わ、分かったから…」

うわーん、なんでこうなっちゃったのー
「え、デート?」
「ギュビニヒョンとリッキーが?」
「デートじゃないよ!遊ぶの!」
「どこで?」
「遊園地だったかな…」
「二人っきりで!?」
「う、うん、そうだよ」

「「 それは、デートじゃん! 」」

デートなのかなぁ…
でも、いつも通りあそぼーみたいな感じだったけど

「よし、ギュビナ、告ろう!」
「はい…?」
「ギュビニヒョン、観覧車の一番上おすすめ!」
「ハオヒョンと俺が初キスした場所だからだめ!」

なんか、自慢みたいなの聞こえてきたよ…?
うーん、確かに告白したいとは思ってたけど、振られたら立ち直れなそうだし…

「振られても大丈夫!俺を見て!元気だよ!」
「いや、俺とお前は違うじゃん」
「大丈夫だよ、リキはギュビナのことすきだよ」

ハンビニヒョンとゴヌガが一生懸命応援してくれる

告白はしたいけど、はっきりいうとこのままでもいい
振られて今の関係が崩れるのが嫌だ

「逃げてばかりじゃだめだよ、ヒョン」
「そろそろ自分の気持ちを伝えてみたら?」
「…はい」

そうだ、逃げてばっかじゃ何も変わらない
変化を恐れちゃだめだ

「俺、リッキーに告白します」

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