第21話

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2025/08/01 22:45 更新
「どうよ!俺のメイクの練習の成果は!」
「わあ…すごい……!」
「僕のコーディネートもすごいでしょ!センスある!」
「うん…、僕じゃないみたい……」

鏡に映る自分は今までで一番キレイだった
厚化粧じゃない、透けるようなメイクに、全身黒い服に赤いカーディガンが映えていて、肌が白く見える

「そうだ…」

引き出しを開けてギュビンがくれたおもちゃの指輪を
チェーンにかけて首から下げる

「え?それつけるの?」
「うん、服の中に入れたら目立たないでしょ?」

ギュビンからもらった指輪…

「あーあ、ニヤニヤしちゃってさぁ…」
「早く行ってきなよ!楽しんで!」
「うん、二人ともありがとう」
「ギュビン、ごめん、遅くなっちゃった…」

そう言ってリビングに現れたリキは今までで一番美しかった
彼ははっきりとした色がよく似合う
赤とか黒とか

「ううん、行こっか…」
「うん…」

高鳴る鼓動を誤魔化して笑いかける
俺、今日、本当に告白できるのかな…










「ジェットコースター面白かった!」
「もう一回乗る?」
「乗ろ!」

こんなにはしゃいでるリキ久しぶりかも…
かわいい

「ギュビン…//」
「…もしかして、声に出てた?」
「うん……」

ああ…、今告白する?
いや、雰囲気大事だし!

「早く乗ろう?」
「う、うん」
リッキーがジェットコースターに乗ってから元気がない
どうしたんだろう

「リキ、体調悪い…?」
「あ、いや、大丈夫」

大丈夫なわけない
なんだか無理してる

「リッキー、ちょっと休もう?」
「え、どうして…」
「俺、喉乾いちゃった」
「あ…、わかった」



飲み物を買って戻ると、彼がベンチに座ってぼーっとしている

「リキ?緊張してるの?」
「え…、なんで……」
「リッキーのことは、俺が一番分かってるよ〜」
「…!うん、…」
「でも、どうして緊張してるの?」
「そ、それは…」

リッキーが一度口を開いて何か言おうとする
でも、言葉が紡がれることなく口は結ばれてしまった
こういうときは無理に聞かないほうがいい


「そろそろ次の乗り物乗る?」
「うん…」
ああ、どうしよう…
観覧車で告白すると決めたのは良いものの、いざとなると緊張する
さっきもギュビンに気遣わせちゃったし…

スタッフの人が扉を開ける
ギュビンの後ろに続いて乗り込む

「すごっ!まだ下の方なのに、景色綺麗だね」
「う、ん……」
「リキ、もしかして調子悪い?無理しなくていいよ」
「違うよ、元気だよ」

どうしよう、二人きりだし、距離も近いから胸の音が聞こえてしまいそう…


そろそろ、頂上だ…
振られたら降りるまで気まずい…
でも、伝えなきゃ

「ギュビン…」
「リキ…」

あ、被っちゃった…

「ふは、リキが先でいいよ」
「ううん、ギュビンから…」
「じゃあ、俺から話すね…」

ギュビンがごくりと唾を飲む
え、なに?真剣な話?
このあと僕、告白するの?無理なんだけど!?

「今日…さ、リッキーと一緒に、一日遊園地で遊べて
すごく楽しかった」
「うん、僕もだよ」
「今日だけじゃない。リッキーと遊ぶの、いつも楽しく
て、遊ぶ以外にも話したりとか、一緒にふざけたりと
か、まず、一緒にいるだけで楽しいし、幸せ」

なんだろう?
どうしてこんなに嬉しい言葉をかけてくれるの?
そういうところ本当に…

「好き…」
「え…?」
「好きだよ、リキのこと」
「それは…」
「冗談じゃない、リッキーのこと、そういう意味で好き
俺が辛いとき側で陰ながら支えてくれるとことか、笑
いながら話聞いてくれるとことか、親しい人の前では
思ってることが顔に出やすいところとか、かっこつけ
てるのにすごいかわいいとことか…」
「ぎゅ、ぎゅびん…//」
「全部好き、お前のこと愛してるの」

僕のことを本当に?

「ごめん、本当に好きなんだ…」










「……僕も、好き、ギュビンの優しく話聞いてくれると
ころ、子犬みたいな笑顔とか、僕が困ったとき、一番
に気づいてくれるとことか、大好き」
「リキ…」
「僕も、ギュビンのこと……、…愛してる//」
「っ……!リキ…、付き合ってください」
「うん、僕で良ければ」

観覧車が一番上まで来る
向かい側に座ってたギュビンが立ち上がって僕に覆いかぶさる
頬に優しく手が添えられて、そっと口付けられる

「んっ…ぎゅびん……//」
「リキ…//」

見つめ合って、抱きしめ合って、またキスをする
空には月が上り始めていた

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