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第17話

タルタリヤ 11話
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2024/06/28 07:13 更新
俺は扉をノックすると例のヤツが直ぐに出てきた。
タルタリヤ
おかえり、あなた……っては?
彼の目には俺と背負われてるうわ言しか話さん彼の恋人が映る。
これには理由がある
あなた
ふへへ〜
隣で俺にヘラヘラ笑っているあなたからはお酒の匂いがする
レオンハルト
誰だ、こんなに酒を飲ませたの
マダム・テイラー
ごめんなさいねぇ〜
うちの弟に恋人できたって聞いて、いてもたってもいられなくて
彼はマダム・テイラー、二十二の英傑「恋人ラヴァーズ」。
あなたの姉的存在であり、恋色沙汰に目ざといタイプだ。
察するに、恋人のことを聞こうとして、酒を飲ませたのだろう。
あなただって酒が弱い訳では無い。
ただ、普段は節度を守っているだけで、目の前のような酒豪な訳では無い。
で、マダムが満足したから、俺は呼び出されたわけだ。
レオンハルト
隠者ハーミット」や「法王ハイエロファント」、「皇帝エンペラー」は何してたんだよ。
「隠者」や「法王」、「皇帝」の姿が見えない。
彼らは姉にいじられる弟を助ける兄や父の役割を果たしているというのに居ないではないか。
マダム・テイラー
彼らは公務でいないのよ〜
きっと確信犯であろう相手は、たまたまよ〜などと抜かしている。
マダム・テイラーは、あなたが逃げられないと知っていて呼び出しているのだから、いい性格をしている。
マダム・テイラー
魔術師マジシャン」を拐かす相手を見てみたいわねぇ〜
あなたは二十二英傑「魔術師」だ。
この組織の起源、キッカケになった人物である。
マダム・テイラー
いっそ監視をつけようかしら
レオンハルト
それやったら、あなたに嫌われるぞ
マダム・テイラー
ふふっ それは嫌ね
こいつ、本気で思ってねぇな。
後であなたに報告あげとくか。
レオンハルト
じゃ! 帰るわ
マダム・テイラー
えぇ、彼氏さんによろしく言っといてね。
「両方の」
あなた
えへへー、タルタリヤ〜
タルタリヤ
色々聞きたいことはあるけれど、今日の所はつっこまないでおくよ
俺の背中から、両手を伸ばすあなたにタルタリヤは、軽々と脇から抱き上げ、そのまま抱える。
レオンハルト
それで、頼む。
あとは、頼んだ。
タルタリヤ
了解。ご苦労さま
そうして、俺は、家の扉を閉めた。
あなた
タルタリヤ〜
いつもよりもふわふわで、素直な反応のあなたは可愛いが、普段からすると照れの部分が足りない。
向かい合うように膝に乗せて、抱きしめ、頭を撫でる。
タルタリヤ
ねぇ、英傑の人達ってあなたにとってどんな人たち?
あなた
ん〜? あぁ、亜人二十二英傑のこと?
第2の家族だよ〜
あの人達はねー、暴力振らないしねぇ〜、叱るけど褒めてくれるし〜、罵倒しないし〜、愛情たっぷりに接してくれてるって思ってるよ〜。
だから、僕も、返したいって思ってるの〜
タルタリヤ
ふーん。
段々と眠そうにしていくあなたは限界そうだ。
あなた
アヤックス……大好き
その言葉に肩口を見ようとするが、寝息が耳元から聞こえる。
タルタリヤ
はぁ〜、ずるいよ
俺もって言わせてよ
fin
なう(2023/10/02 08:09:51)

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