趣味から仕事になった作業を終えて、配信終了の文字が書いてあるボタンをクリックする。
いまだにおつかれさまコメントがすごい勢いで流れていくのをぼーっと眺める。
そこに終了の挨拶を終えた同僚が話しかけてきた。
〝ありさか〟として生きるようになってからだろうか、
それ以前からだろうか、
俺はある悩みを抱えていた。
APEX配信にて、最後の特段ダサい死に方をいじってきたことに大きな声で抗う。
だか、わかっている。
これは2人なりの沈まない空気にするためのことだと。
何十年も一緒にいる訳では無いが、密度の大きい数年を過ごしたことで大方わかる。
俺は当たりが強いようで優しい友をもてたことに幸せを感じながら手元の作業を行った。
通話終了のボタンをクリックしイヤホンを耳からはずす。
しばらく天井を見つめていると、思ったことが口に出ていた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。