俺はいつものように、ナナメ村に来ていた
マリキン
その名前に聞き覚えはあった
英雄
何年か前にエネミーが頻繁に出没したことがあり
原因を探るべく全魔法少女で協力して、
エネミーの世界、通常裏の世界に行き、
原因を倒したとされている英雄
それがマリキンだ
オツキンが来るとすれ違いに俺達は出発した
オツキンと氷虎は手を振って見送ってくれた
バチキンはるんるんでまるで遠足気分だ
アクシズはちょっとだるそう
エクレアはしっかりしてて、先頭に立っている
俺はもちろんアクシズとだらだら歩いてる
山をこえ、ぼこぼこした道をこえて、お昼を食べ
途中にある街で休んだり、
イチゴダイフクを買うため猛ダッシュしたりして、日暮までには着いた
足元で声がした
シュミタロウは膝くらいでとても小さかったが
俺たちくらいの背丈になった
色々話したり、はしゃいだりして晩ご飯をみんなで食べた
マリキンはずっとスマホばっかり
フサキン曰くソシャゲに勤しんでるらしい
晩ご飯が終わってマリキンはどこかに行ってしまった
エクレアはサッと袋を出した
イチゴダイフクだ
しばらくしてマリキンが来た
つい声が出てしまった
何故ならマリキンはとんでもない格好で来たからだ
野球場だとかいろんなところで試合などがある時に
お菓子やドリンクをあってくれる人がいる
あんな感じでボードを首からぶら下げて
上にテレビだとかを置いていたのだ
ちゃんとみんなで美味しく食べました
深夜テンションで騒いでいたがフサキンと
シュミタロウに怒られて寝た
シュミタロウは怒らせてはいけない…
翌朝、激しい揺れと爆音で目を覚ました
みんなで走って廟堂を出ると、
ホモビ型ロボットが何体かいた
マリキンとフサキンを見るのは初めてだ
フサキンは赤を基調とした衣装だ
いつもの服装に、赤に近いピンクのスカート
真っ赤なリボンが編まれている
薄いピンクのリボンが足に巻かれている
腰には刀がかけられていた
マリキンは白のパーカーでフードと袖と胸元は
黒色だ
薄い青緑色のキュロット、水色の長い靴下
紫色の紐の薄い青緑色のスニーカー
カードを扱いやすいように指だけでる手袋
宙を舞うオレンジ色のカードは
マリキンの思うがままだ
マリキン腕を前に出した
それと同時に周りをくるくると回るカードは
勢いよく飛んで行った
その威力はロボットにどんどん傷をつけ、
切るほどだった
フサキンは刀を抜いて切り掛かった
札を投げたり色々だ
本当にくることはなく、2人で全て片付けてしまった
残ったのは切り刻まれて細かくなった鉄辺だけ
それをフサキンは綺麗に回収した
一方オツキンと氷虎は
敵は幸運にもこず、徹夜明けでぐっすりなオツキンさんと研究に熱中する氷虎さんでした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。