魔法少女になって数十が経った
俺はいつも通り学校に通っている
背後から勢いよく走る足音が聞こえた
振り返ろうとした時、ドンっと押された
(というより乗っかられた…?)
コイツは俺の親友であり幼馴染のバチキン
大きなサングラスがトレードマークで
語尾に"バチ"がつく。
通称『バチバチ症候群』にかかっている
的な感じでいっつも登校している
バチキンと話していると、不思議とすぐ学校につく
まぁ同じクラスだし席隣だからまだ一緒に話しながら歩くけどな
授業を終え、昼食を食べ、また授業を終え、清掃をし、やっと学校が終わった
そんな感じでゆっくり歩いてケーキ屋さんへ行った
道は人通りの少ないところを通ることが多かったため、エネミーが出ないか心配だったが
俺がいるからバチキンは守れると思った
遅れるし、休むかもしれないから、予めアクシズには連絡しておいた
中に入ると甘い匂いが漂った
俺とバチキンでケーキと飲み物を頼み、
美味しいケーキを味わいながら楽しいひと時を過ごした
楽しく話して笑いながら帰った
バチキンが指を刺してる方を見た
そこには見覚えのあるカエルと、丸めのナメクジ
そして大きな見覚えのあるハサミが立っていた
そう言ってバチキンは隠れてくれた
その間に俺は変身した
俺は2体の様子を見ながらも一度倒したことのある
フロシグを倒そうとした
妨害はされつつも結局ナメクジとフロシグに同じくらいのダメージをおわせた
そう言ってバチキンは音を立てないようにして走りだした
鋭い刃先で挟まれ斬られそうになったらしたが、
なんとか耐えながら攻撃をいれた
そうして戦いに熱中しているその時だった
みるとバチキンにフロシグとナメクジが襲いかかっていた
そうバチキンが叫んだ時、バチキンが眩い光に包まれた
俺が魔法少女になった時に放たれた紫色の光に似た光がバチキンを包んでいた
バチキンの光は赤に近いピンクで、夜の暗闇を眩しいくらいに明るく照らした
そして敵はみんな動きを止めた
バチキンを包んでいた光が弾けた
黒を基調とした衣装だ
袖や裾には黄色いラインが、中のスカートやスニーカーはピンク色だ
そう言ってバチキンはガトリングをだした
フロシグとナメクジにガトリングをお見舞いした
2人で相手をしたらすぐに終わった
バチキンが色々な銃火器を使って攻撃をお見舞いしたかったからだ
俺はバチキンを連れてアグハウスへと向かった
ちゃんとノックしたし…いいよな?
そう思い扉を開けようとしたら
勝手に扉が開いた
中からアクシズが出てきた
アクシズは寒いからといって暖かい紅茶を持ってきてくれた
騒がしかったものの、色々あって疲れたらしくバチキンはぐっすり眠ってくれた
俺もバチキンの横に布団を敷いて寝た
2回目だからか、すんなり眠ることができた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!