すごく懐かしい夢を見た。
昔、両親と共に遊園地へ行った時の夢。
お化け屋敷で大泣きする幼い私を
笑う父とその父を怒りながら私をあやす母。
これが両親と過ごす最後の日になるなんて、
考えてもいなかった。
いや、よく考えれば分かったのかもしれない。
あの時ポートマフィアの父は敵対組織の
取引場面を見つけ、首領に連絡を取っていた。
また、異能特務課の母も私を一人観覧車に乗せたあと
証拠を撮るために取引現場に近づいていった。
私は...異能力で危ないことをいち早く知り、
両親に伝えたかったけど、それは叶わなかった。
だって、次の瞬間母と父が何処からか分からない弾で
心臓を貫かれたから...
それからのことはよく覚えていない。
ただ、観覧車の頂上から見る景色は残酷なほど綺麗で...
私の頭の中では沢山の人の心の声が
うるさく響いていた。
もちろん、犯人の声も_____
犯人に復讐を考え始めたのは
ちょうど1年後。11歳になる年だった。
それから、4年で情報を集め、
15の時に施設を抜け出し、
両親を殺した人物がいる黒の組織へ加入した。
涙がつぅと頬を流れる。
目が完全に覚めてしまい、スマホを開くと
メールが2件...届いていた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。