第63話

リレー
9,550
2019/08/14 11:47
上鳴 「てことで!早速順番とか決めようぜ!爆豪はアンカーだとしたら……」

爆豪 「は?!アンカー?!?!」

芦戸 「ルズ??」

あなた 「………三奈ちゃん。」

芦戸 「すみません。」

あなた 「あと、それ言うならカじゃなくて『ガ』だよ。」



何という会話。






上鳴「俺は、1番行きてぇ!!」

あなた 「私は何番でも……三奈ちゃんは?」

芦戸 「私は……………………………2番!!!」



今、ちらっと上鳴くんの方を見たような…?
それで上鳴くんもgoodポーズ出してたよね?



あなた 「じゃあ、私は3番だね。」

上鳴 「バトンパス上手くいけっかな!?」

芦戸 「やるからには勝ちたいよね!!」

爆豪 「これこそ、完膚なきまでの1位になるッッ!!」






プレゼントマイク 「レクリエーション一発目から熱い戦いだったなぁ!じゃあ、リレー参加メンバー!カモーン!!!」





次は、私達の番だ。

私はさっき出来なかった分まで頑張らなきゃ。



まあ倒れないようにね。程々に。






あなた 「うん……!!!みんな!!頑張ろうね!!」


私は皆の前に手を置く。

そうすると、皆は顔を見合わせ私の手の上に手を置いた。





















上鳴 「よしっ!んじゃあ……………………………絶対1位!!!取るぞぉぉぉぉぉ!」







皆 「おぉ──────────!!」







プレゼントマイク 「A組気合が凄い!!やる気満々だな!!イレイザーお前のクラス凄いな!」

相澤 「今回も俺は何もしてない。」




プレゼントマイク 「一番最初に走る人は準備し始めてYo!!」





芦戸 「上鳴、最初!!頼んだよ!!」

あなた 「ぶっちぎりの1位よろしくね!」

上鳴 「1位は分からねぇけど全力で頑張るぜ!」

爆豪 「1位じゃなかったらぶっころすッ!」

上鳴 「ひぃー!やべっ笑笑 頑張ろうな!」



上鳴くんは、スタート地点に立って準備運動をし始めた。

私は3番だからこのまま上鳴くんの所にいる。

三奈ちゃんとかっちゃんは反対側だ。



芦戸 「あなたちゃん!頑張ろね!」

あなた 「うん!!かっちゃんもアンカー頑張って!任せたよ!!」

爆豪 「分かっとるわ。ぜってぇー1位獲ったる。」


そう言うと、かっちゃんは拳を突き出してきた。

私も微笑んで、かっちゃんの拳に合わせた。







三奈ちゃんはというと…………………発狂しかけてる笑

これは、上鳴くんに報告されるパターン。

まあいっか…!!










ミッドナイト 「それじゃあ、行くわよ!!





よーい…………………………スタート!!!」




スタートと同時に第一走者が一気に走り出す。



上鳴くんは、内側のコースだったから一番後ろからのスタートだったけど、カーブのところでどんどん抜かしていく。


速いなぁ…………………………






今、6チーム中3位。





上鳴くんも十分速いんだけど、それよりも上位の人は速い。





上鳴 「芦戸、頼む!!!」



芦戸 「りょーかいー!」



バトンが三奈ちゃんに渡る。




三奈ちゃんは女子の中でも運動神経は良い方。



見た目からもそう思えるけどね。

スッと2位だった人を抜かしていった。






現在、2位。





芦戸 「あなたちゃん!!頑張って!無理しないでね!」

あなた 「うん!かっちゃんまで繋げるよ!」




綺麗にバトンパスが出来た。

練習せずにこの出来は凄いと思う。




あとは、私がかっちゃんまでバトンを繋げるだけ。






私は、小学生の時から選抜リレーメンバーに選ばれるほど足が速かった。

運動神経も良い方…………なのかな?


もう少し体力があれば良いんだけど。







1位の人まであと少しなのに、中々追いつけない。




皆、一人は抜かしていたのに私は………………


もうすぐかっちゃんのところだ。





皆の応援が遠くから聞こえる。


ごめん、皆。抜かせなかったよ。



でも、かっちゃんなら抜かしてくれるはず。

私も精一杯出来ることをしたから。


さっきよりも、首位との距離は縮んだし。



かっちゃん、、お願い………!!



あなた 「ハァハァ……かっちゃん!!お願い!!1位に……………!!!!」



私はその気持ちを込めて伝えた。







かっちゃんはにやりと片頬を上げ


爆豪 「分かっとるわ。任しとけ……………」


私はかっちゃんに皆の想いが詰まったバトンを渡した。





私がバトンを渡すと同時にかっちゃんは、ぼそっと呟いて颯爽と走り出した。






何それ………………………




私はその場にペタンと座り込んだ。




かっちゃんは難なく前の人を抜かしていった。



あんな簡単に……………………






すごいな。かっちゃんは……







プレゼントマイク 「ゴール!!1位 A組!」








芦戸 「やったぁぁぁぁぁ!あなたちゃーん!」


三奈ちゃんがこっちに走ってきて私に抱きついた。


あなた 「1位なったね…………!」


私は嬉しすぎて泣いてしまった。




芦戸 「え?!あなたちゃん!!?」

上鳴 「おーい!って、大丈夫か?!」


上鳴くんも向こうからやってきた。


あなた 「大丈夫…………嬉しいの………!みんな、ありがとう!!」

芦戸 「こっちこそありがとう!!超楽しかったよ!」

上鳴 「俺も!!あ!俺らの爆豪が来たぞ!!爆豪ぉぉぉぉぉ!」



かっちゃんがこっちに向かってくる。




一瞬、目が合ったけど私はパッと目を逸らした。




あんな事を言われたらそりゃ目も合わせられなくなるでしょ。




爆豪 「アホ面、1位獲れてなかったじゃねぇか!あ??!!」

上鳴 「わりぃって!でもさ獲れたわけだし!!結果オーライって事で!!」



上鳴くんがまあまあとかっちゃんをなだめる。




芦戸 「爆豪、凄かったぁ!ね!あなたちゃん!!」


三奈ちゃんが私に話をふってくる。



あなた 「うん……凄かったよ!!」

爆豪 「…………………!!!」


上鳴 「良かったなぁ!爆豪!!」

またかっちゃんが上鳴くんにイジられてる。





芦戸 「またこのメンバーで何かしたいなぁ!」

上鳴 「そうだな!!また遊びに行くか!!」

あなた 「ほんとに?!楽しみ!!」

芦戸 「帰ったらラインでグルチャ作っとく!!」

上鳴 「りょうかい!!頼むわ!」

爆豪 「………………………………。」








プレゼントマイク 「次は、パン食い競争だ!!参加メンバーは準備運動をよろしく!」


パン食い競争の放送が流れた。

透ちゃんとやおももと響香ちゃんだったっけ。




上鳴 「あ、これって俺ら邪魔だな。っていうかまた爆豪と俺、借り物競争があるから!じゃあな!!」

芦戸 「じゃあね!!二人とも頑張れ!」



上鳴くんとかっちゃんは待機場所に向かった。
































『よく頑張ったな。今のお前かっけぇよ。』












かっこよすぎるでしょ


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作者
作者
3000文字いっちゃいました!!!

今回ほんとに書くの楽しかった!!!
夏休みまでに体育祭終わらせるって言ってたのいけるんじゃない?!?!

頑張ります✨

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