第83話

切島くんの優しさ
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2020/04/02 07:33
あなた 「うわぁ…………!」


麗日 「着いたぁぁぁぁ!!」

葉隠 「広────い!!」





歩くこと15分、私達は近くの大型ショッピングモールに着いた。


服屋や、雑貨屋、ゲームセンターなど、沢山の店が並んでる。






切島 「こっから男子と女子で別れるか?!」

芦戸 「その方が回りやすいかもね!」

麗日 「渚くんはこっちで!」

渚 「え、僕、女子の方なの?!」

葉隠 「女子の方がこういうのセンス良いしあなたちゃんいるし!ね?!」


女子の皆はやる気満々のご様子。

皆、目ギラギラしてるよぉ……………。


渚 「わ、わかっ…………ってわぁ!!。」

芦戸 「レッツラゴーゴー!!」


渚が良いよと言うやいなや、三奈ちゃんと透ちゃんが走って渚を連れて行く。



麗日「ちょ、待って〜!!!」

耳郎 「ほんっと、張り切りすぎでしょ。」


他の皆も三奈ちゃん達を追いかける。


私も行かなきゃ……………!

皆の元に向かおうとした時、『なぁあなた 』と誰かに声をかけられる。



声のした方を振り向くと、切島くんが呼んでいた。

切島くん?どうしたんだろう………。





あなた 「ん?どうしたの?」


切島 「あなた、爆豪と一緒に回ったらどうだ?折角の外出だし!」


切島くんの少し離れた所にかっちゃんが一人で突っ立ってる。


切島くんは昨日の事を知ってて気を遣って言ってくれてるのか、それとも何も知らずに優しさで言ってくれてるのか。


嬉しい事だけど、今はね………………



あなた 「ごめん。今はちょっと……………。」

切島 「そうか!あなたも女子と回りたいもんな!わりぃ!さんきゅ!」


そう言うと切島くんは男子の輪の中に戻っていく。

昨日の事、知らないっぽかったな……。









麗日 「あなたちゃーん!行くよ〜!!」



お茶子ちゃんが遠くで手を振って呼んでくれてる。


んー、どうしよ。

なんか今は一人で居たい気分かな………。

でも渚の服、一緒に選ばなきゃ……………。






私は迷った末、






あなた 「ごめんお茶子ちゃん!先行ってて!一人で回りたいからー!!」



麗日 「りょうかーい!!」





私が答えると、お茶子ちゃん達は走って三奈ちゃん達を追いかけていった。





















──── この選択は良かったのか悪かったのか未だに分からないが、後の出来事に大きく関わって来る事を知らなかった。

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