第135話

イジられまくりの茹でダコちゃん
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2021/07/27 13:09
芦戸 「みんな~っ!!!!」


麗日 「おっはよ~!!!!!!」



切島 「おうっ!!おはよう!!」


瀬呂 「お前ら、朝から元気だなぁ。」



私も皆に挨拶して、自分の席に向かう。





今日も朝から皆の明るい声が教室を華やかにする。



もうすぐで長期休暇という事もあって、他の教室からも、いつもより明るい声が聞こえてくる。




















私の本当の気持ちとは正反対だなぁ。














そこで、既に座っていたかっちゃんと目が合う。




あなた 「あ、かっちゃん、おはよ!」


私はニコッと微笑む。



爆豪 「…はよ。」


かっちゃんは少し視線を外したものの挨拶してくれた。





上鳴 「おい!見たか!?今の!!」


芦戸 「見た見た!!この目ではっきりと!!」




私達を見て、はしゃいでいるいつもの二人の声が聞こえる。



あぁ、恥ずかしい…………!!!!






二人の揶揄いはこれだけでは終わらず、


芦戸 「あ、かっちゃん~ッ!おはよ!!」


上鳴 「…はよっ。」



気持ち悪い程ウジウジして上目遣いをしている三奈ちゃん、


物凄い格好をつけて必死にイケボを出している上鳴くん。




あなた 「ふ、二人ともっ!!!恥ずかしいから!!!まず!私そんなうじうじしてないってば!」


爆豪 「アホ面、お前覚えとけよ。」




芦戸 「あなたちゃん、可愛かったよ♡」


あなた 「あっ、ありがと…って!違うっ!」



麗日 「あなたちゃん、顔真っ赤や~!」


あなた 「ま、真っ赤じゃないっ!暑いのっ!」



葉隠 「茹でダコちゃーんって呼ぶね!これから!」


あなた 「透ちゃんまで…!!茹でダコ違うよ~!!」





…………いつから私はこんなにイジられるように
なったのでしょうか。




あなた 「うぅ、恥ずかしい…。




私は真っ赤になっている顔を手で隠しながら、自分の席に座る。



それとほぼ同時のタイミングで予鈴が鳴り、相澤先生が教室に入って来た。


教室が一気に静かになる。







相澤 「えー、そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間1ヶ月休める道理はない。」





うん、知ってました。


最近、よく皆との話の話題であがっていた。




上鳴 「まさか…。」








長期休暇、それも雄英高校の夏休みとなったら───

















相澤 「夏休み、林間合宿やるぞ。」






「「「知ってたよーやったー!!!!!」」」






「林間合宿!!林間合宿!!!やったー!!!!」







" 林間合宿 "






一番聞きたくない言葉が、教室中に響き渡った。

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