第104話

13号車 アロハ 【高熱】rq
1,672
2026/05/26 09:08 更新
" ゆぅ "さんのリクエスト
13号車アロハ🩵🤙 高熱
タクヤ side

たくや
……あれ、アロ顔赤くない?


リハ終わり、何気なく隣を見た瞬間に気づいた。
いつもなら誰より元気に騒いでるアロハが、今日はやけに静かだ。

アロハ
え?そうっすか?


アロハはそう言って笑ったけど、声が少しかすれている。
ユーキがすぐ反応した。

ユーキ
いや絶対おかしい。熱ある?
アロハ
ないっすよ〜。ちょっとだるいだけで
リョウガ
“だるいだけ”の人間はそんな目しないんだよなぁ
ハル
アロハくん、普通にしんどそうだよ


タカシが額に手を当てた瞬間、眉をひそめた。

タカシ
熱いな……
カイ
測れ測れ


スタッフから体温計を借りてきて、アロハがしぶしぶ測る。
数秒後。

" 39.1 "

超特急
うわっ
アロハ
……あー
シューヤ
あー、じゃないわ
マサヒロ
よくそれで踊ってたな


そのまま強制終了みたいに楽屋へ連行された。
ソファに座らされたアロハは、ぐったり背もたれに沈んでいる。
普段の元気さがないだけで、別人みたいだった。

たくや
水飲む?
アロハ
……ん


差し出したペットボトルを受け取る手に力がない。
熱でぼーっとしてるのか、キャップが開けられず少し苦戦していた。

たくや
ほら、貸して


開けて渡すと、「すみません……」と小さく言う。


なんか珍しい。
アロハって、普段は無理してでも「大丈夫っす!」って言うタイプだから。

ユーキ
今日ホテル戻ったら、絶対休めよ?
アロハ
いや、でも明日の……
リョウガ
明日の話は明日考える
カイ
今日はもう寝よう


珍しく全員が強めだった。
その後、ホテルに戻る車でもアロハは静かで。
途中、隣の俺の肩にふっと頭が当たった。
たぶん本人は無意識。
でも離れない。

たくや
……完全に熱ある人じゃん


小さく言うと、アロハが薄く目を開けた。

アロハ
……すみません、重いっすよね
たくや
別に
アロハ
……ちょっとだけ、このままいいっすか


びっくりして一瞬だけ間が空く。
でも断る理由もなかった。

たくや
いいよ、寝てな


その返事を聞いた途端、安心したみたいにまた目を閉じた。
前の席でユーキがニヤついてるのが見えたけど、無視した。

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