" ゆぅ "さんのリクエスト
13号車アロハ🩵🤙 高熱
タクヤ side
リハ終わり、何気なく隣を見た瞬間に気づいた。
いつもなら誰より元気に騒いでるアロハが、今日はやけに静かだ。
アロハはそう言って笑ったけど、声が少しかすれている。
ユーキがすぐ反応した。
タカシが額に手を当てた瞬間、眉をひそめた。
スタッフから体温計を借りてきて、アロハがしぶしぶ測る。
数秒後。
" 39.1 "
そのまま強制終了みたいに楽屋へ連行された。
ソファに座らされたアロハは、ぐったり背もたれに沈んでいる。
普段の元気さがないだけで、別人みたいだった。
差し出したペットボトルを受け取る手に力がない。
熱でぼーっとしてるのか、キャップが開けられず少し苦戦していた。
開けて渡すと、「すみません……」と小さく言う。
なんか珍しい。
アロハって、普段は無理してでも「大丈夫っす!」って言うタイプだから。
珍しく全員が強めだった。
その後、ホテルに戻る車でもアロハは静かで。
途中、隣の俺の肩にふっと頭が当たった。
たぶん本人は無意識。
でも離れない。
小さく言うと、アロハが薄く目を開けた。
びっくりして一瞬だけ間が空く。
でも断る理由もなかった。
その返事を聞いた途端、安心したみたいにまた目を閉じた。
前の席でユーキがニヤついてるのが見えたけど、無視した。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。