前の話
一覧へ
次の話

第2話

Ep.1 崎村涼太
19
2024/03/09 08:35
崎村涼太
崎村涼太
今日からお前たちの担任を務める崎村だ
尋常ではない雰囲気を纏った若い男は教室へ入ると名乗った
崎村涼太
崎村涼太
入学試験を終えたばっかりだろうけどこれから俺と戦ってもらう
崎村涼太
崎村涼太
花田と沢田。こい
花田と呼ばれた赤髪の男、花田清司は崎村へ突っ込む
花田清司
花田清司
オラァ
清司のパンチは空を切り崎村のカウンターブローが腹部へ突き刺さる
花田清司
花田清司
ぐぅ
清司はそれを耐え、左フックを放つがガードされる
崎村涼太
崎村涼太
このぐらいはできるようになれ
崎村はそう言いながらブラジリアンキックを叩き込んだ
花田清司
花田清司
がァ
清司はモロにキックを喰らいバランスを崩すが立ち直り
花田清司
花田清司
覚えたぜ…その技
清司はそう言うと距離を詰め、崎村が放ったものと同じブラジリアンキックを放った
崎村涼太
崎村涼太
何ッ?!
崎村涼太
崎村涼太
1発喰らっただけではなくコピーしただと?
崎村はキックを防ぐと清司の右足にカーフキックを叩き込んだ
花田清司
花田清司
クソっ
清司はステップを踏み距離を詰めようとするが右足が動きづらくなる
崎村涼太
崎村涼太
甘いな、相手の技をコピーする圧倒的なソフトウェアがあってもハードウェアが貧弱だ
崎村はそう言うと清司の水月に突きを入れダウンさせた
崎村涼太
崎村涼太
お前は来ないのか?
崎村は薫の方を向き呼びかけた
沢田薫
沢田薫
じゃあ行かせてもらいます
薫はそう言うと瞬時に距離を詰めカーフキックを叩き込む
崎村涼太
崎村涼太
なかなかの重さだ
薫はそれに続けて左右のワンツーを入れる
崎村涼太
崎村涼太
キックボクシングか?それにしては実戦的な動きだ
崎村はそれを受け止めカウンターのストレートを放つが空を切る
沢田薫
沢田薫
貴方こそ甘いのでは?
薫はそう言うと前傾姿勢の崎村の腹に膝蹴りを叩き込んだ
崎村涼太
崎村涼太
なかなかやるな
崎村涼太
崎村涼太
キックではないのならムエタイか?
薫は間髪入れずに崎村の背後へ周り髪を掴み地面に叩き付ける
崎村涼太
崎村涼太
ぐはぁ
薫は追い打ちで貫手を放つが崎村はそれを避けカウンターの蹴りを入れる
沢田薫
沢田薫
ぐぅ
崎村涼太
崎村涼太
オラァ
崎村はさらに追い打ちのオーバーハンドを放つ
沢田薫
沢田薫
がぁ
薫は倒れずに踏ん張るが
崎村涼太
崎村涼太
もう1発
崎村は距離を詰め顎にフックを叩き込んだ
沢田薫
沢田薫
なッ?!
薫は意識を失った
少しして薫が意識を取り戻すと
崎村涼太
崎村涼太
すまない、やりすぎてしまった
沢田薫
沢田薫
いえいえ大丈夫ですよ
崎村涼太
崎村涼太
あと…お前、左足を怪我しているな?
沢田薫
沢田薫
え?やっぱ分かりますか…
崎村涼太
崎村涼太
お前の攻撃動作は流れるように連結しているが左を使う時だけそれが途切れる。
沢田薫
沢田薫
そこまで見抜くとは…
沢田薫
沢田薫
昔事故で怪我をしてしまったんですよ
薫は崎村と会話を交わした後寮へと帰った

プリ小説オーディオドラマ