第3話

第2話
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2025/12/25 09:32 更新
【橋本将生side】
菊池風磨
じゃ、今からtimeleszの今後の方針について話し合いを始める。
その一言で、一気に空気が引き締まる。
寺西拓人
俺は〜〜〜がいいと思う。
篠塚大輝
俺は賛成っすね。
原嘉孝
え、でもそれだと〜〜〜じゃね?
橋本将生
あと、〜〜〜にもなっちゃいますね。
寺西拓人
それもそうだね。
松島聡
僕は〜〜〜がしたいかな、
猪俣周杜
それ俺賛成です。
佐藤勝利
でもテラの言っていたことも一理あるよなぁ。
篠塚大輝
なら折衷案として、〜〜〜っていうのはどうですか?
猪俣周杜
追加で〜〜〜もした方がいいと思います。
原嘉孝
お、それ良さげだな!
佐藤勝利
いいね!
橋本将生
俺もいいと思います!
松島聡
賛成!
菊池風磨
よし、じゃあまずはそれを決定事項にする。
菊池風磨
他に何か決めたいことはあるか?
橋本将生
あ、じゃあいいですか?
菊池風磨
おっけ、将生。何だ?
橋本将生
〜〜〜についてなんですけど。
松島聡
あ、そういえばそれ前保留になってたやつだね。
橋本将生
そうです。ここではっきり決めちゃいたいなって。
菊池風磨
それもそうだな。
篠塚大輝
なら、俺は〜〜〜がいいと思います。
寺西拓人
いいんじゃない?
猪俣周杜
俺もそれがいいと思う!
佐藤勝利
それ名案だね!
原嘉孝
俺もそれに賛成するわ。
橋本将生
え、でも待って。
橋本将生
〜〜〜もした方がいいんじゃないですか?
橋本将生
それなら〜〜〜も出来るし、基礎的なスキルも上がると思います。
菊池風磨
んー?
菊池風磨
でも、俺はそこまではしなくてもいいと思うけどな。
松島聡
僕も。そこまで厳しくする必要はないと思う。
寺西拓人
ぶっちゃけ賛成は出来ない。
橋本将生
え、でも!
橋本将生
こうした方が絶対にいいですよ、
橋本将生
だって〜〜〜が前に課題として挙がっていたし、それを解決するためなら〜〜〜は必須かと、
猪俣周杜
でも、それはキツいよー。
篠塚大輝
本気なのは分かるけど、俺たちも限度があると思うよ、将生。
佐藤勝利
正直言って賛成できない。
橋本将生
ま、待ってください!
橋本将生
みんなは〜〜〜が出来るようになりたいって言ってたんじゃないですか!?
菊池風磨
え?そんなこと、言ってたっけ。
橋本将生
っ!!!
寺西拓人
俺は覚えないや。
猪俣周杜
俺もです。
原嘉孝
うーーーん、思い出せないな。
松島聡
そんなこと、言ったっけ?
佐藤勝利
言ってないんじゃない?
篠塚大輝
多分記憶違いですかね。
橋本将生
待ってくださいっ!!
橋本将生
みんなが忙しいのは分かってます!でもっ、










菊池風磨
将生。
橋本将生
っ!?
俺はゴクリと息をのんだ。


こんなに冷たい声色の声を聞いたことがない。
橋本将生
っ!!!
そしてその顔を見た時、俺は悟った。
風磨くんが苛立ちを隠していないことに。


いや、風磨くんだけじゃない。
他のみんなも同じ顔をこちらに向けている。
菊池風磨
将生が一生懸命なのは分かってる。俺たちとしてもありがたい限りだ。
菊池風磨
・・・でもな。
菊池風磨
それぞれメンバーがいてこそのtimeleszなんだ。
菊池風磨
将生はそれを蔑ろにしていいと?
橋本将生
っちが、そういうことが言いたかったんじゃなくて、
菊池風磨
それが将生の考えなんだ?
橋本将生
!!!!
風磨くんはわらっていた。


そう吐き捨てられた言葉は、心の奥でミシャリと何かを潰した。
猪俣周杜
将生くん、諦めて。
佐藤勝利
俺たちはみんなで行かなきゃいけないの。
原嘉孝
将生だけがそうであっても、そうは行かねえんだよ。
寺西拓人
それに、それぞれの活動があってこそグループに繋がるんだよ。
松島聡
それを大事にしなきゃダメだよ。
篠塚大輝
将生はそんな考えやったんか。そっか。
みんなの声も、とても冷たい。
みんな、笑っていない。


代わりに、嗤っている。
菊池風磨
そんなにその提案、押し通す価値ある?
橋本将生
〜〜〜っ、!!!
何も言えなかった。


メンバーみんなが、いやスタッフさん達も含めその場にいる全員が、色のない眼差しでこちらを見ていた。


俺は息が止まった気がした。
菊池風磨
・・・今日はこれで終わるか。予定時間も過ぎちゃったし。
原嘉孝
そうだな。
松島聡
僕、撮影があるから行きます。
篠塚大輝
俺もその方が助かります。
寺西拓人
俺もセリフ入れたいから、その方が助かる。
猪俣周杜
俺は収録があるんで。
佐藤勝利
俺も撮影あるから、そろそろ行く。
橋本将生
あ、その、ごめ・・・
みんなは次々と片付けを済まして席を立つ。
実際に予定時間を30分ほどオーバーしていた。


メンバーもスタッフさん達も、誰も俺の方を向いてはくれなかった。立ち上がっても、誰も反応しない。


とうとう最後の扉の音が鳴った。
橋本将生
・・・、
誰もいなくなった、空の部屋。
俺はそこでヘタリと座り込む。


みんなのあの表情。
失望やら呆れやらに満ちた表情が忘れられない。
橋本将生
俺が、悪かった、のかな、
正直言って、無理かもしれないとは思っていた。


でも、世の中は残酷で。
どんなに流行ったものでも、失速した途端に一気にそれは姿を消してしまう。


だからこそ、常に向上しなければならない。


みんなのニーズに応えて、大衆が楽しいと思えるように努力を重ねて、あらゆる人々の心に残ってもらわないといけないのだ。
橋本将生
・・・俺は、
たとえこの意見が通らなくても、そうなれるようにみんなと真剣に話したかっただけだった。


妥協をしたくなかった。


それだけだった。
それだけだった、はずなのに。
橋本将生
・・・帰ろう、
俺は立ち上がった。


地面にあった水滴は、見なかったことにした。




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