第124話

カカシ秘伝 9話
21
2026/07/19 11:19 更新
-あなたside-
私は息を飲んだ

カカシさんが手刀で打った首からは血が吹き出ることもなく首がゴロンと落ちることもなかった

それどころか術がどんどん冷めていき足元から白い冷気が立ち上りビキビキとカカシさんを凍らせていく

しかしカカシさんはチャクラを全身に回し氷を溶かした
華氷
お前が死ぬ必要はない この子は助ける
羅氷
おい華氷 勝手は許さん…
華氷
兄上は黙ってて!
華氷
無差別殺戮が私達の目的じゃないはず それに貴方達にはもう何も出来ない
あなた
いつ私達に術をかけたの?
華氷
初めて会った時に
私は自分が初めて華氷と会った時を思い出した

あの時換気ダクトに華氷を入れる為 手を繋いで引っ張った

その時に術をかけられたのだろう

すると華氷は親子に近づいた
あなた
お願いします
私は子供を母親に返し華氷に頼んだ

華氷は船体を塞いでいた氷を解くとサイに子供と母親を預けた

別れ際に
華氷
次にお前を見かけたら人質を殺す
とだけ残して

親子をサイに預けると氷をもう一度発生させた

しかし残った乗客からは不満の声が上がった
そ、そりゃ不公平だぜ!
なんであの親子だけ特別扱いするんだ?だったらオレも病気の子供を仕込んでおけばよかったぜ!
華氷はそんな乗客を見向きもせずに言葉を続けた
華氷
どうせ処刑の時間だ
文句を言っていた男が足元からピキピキと凍りついていった

それからは誰も文句を言わなくなった

私はカカシさんの近くに寄った
あなた
本当に無理をしないでください…って言っても聞いて貰えませんね
はたけカカシ
・・・
あなた
死なないでください 私の近くから居なくならないでください
はたけカカシ
カカシさんは目を見開いて私を見てきた

数年間、上司として仲間として共に戦ってきたカカシさんを私は亡くしたくない
はたけカカシ
お前もオレの傍から居なくなるなよ
あなた
私はカカシさんの相談役です ここで死ぬ訳にはいきません



華氷
お前達に時鎖連氷を発動した凍りつきたくなければずっとチャクラを練ってその熱を全身に巡らせるしかない
はたけカカシ
なるほど…だからチャクラを練ることの出来ない一般人はああもたやすく凍りついてしまうって訳か
華氷
チャクラを使って時鎖連氷を抑えている限りお前は他の術にチャクラを回せなくなる
華氷
…今のお前達はただの人だ
あなた
貴方だったんだね..乗客を凍らせていたのは羅氷ではなくて
華氷
時鎖連氷を使えるのは私だけだ
はたけカカシ
なぜ今までオレ達に発動しなかった
少し躊躇ったあとで華氷の口からポツリと言葉が滴った

その声は苦悩と痛みと悲しみに包まれていた
-カカシside-
華氷
私達が逃げ出してきた霧隠れの里にはあまり知られていないが身分制のようなものがあった
華氷
そのため危険な任務は私達身分が低いものに任されていた..里にとって私達は生きていても死んでもどうでもいい命だった
華氷
私と夫はそんな里に愛想をつかし抜け忍となった。そこで目をつけたのが波の国だ
華氷
波の国には隠れ里がない 五大国に依頼していた任務を私達が請け負えば人間らしい生活を送れると思った
華氷
しかしそれは間違いだった 汚れ仕事に敬意を払う者が一人もおらず私の夫は心が蝕まれ気づいたら酒に溺れて死んだ
華氷
それでも私は息子、薄氷の為に生活を続けた。決して裕福ではなかったが満足した暮らしだった
華氷
しかしある日、友達と遊んでいた薄氷は蜂を怒らせた友達を庇い蜂に刺された 後はお前達が知っている事と同じだ
華氷が言葉を詰まらせると食堂ラウンジが水を打ったように静まり返った

オレにはかける言葉が見つからない。子どもを持った事がない上にオレは火影に…

木ノ葉隠れの父になる事にも二の足を踏んでいる

隣にいるあなたに気持ちを伝える事にも…
華氷
なぜお前達にすぐ術を発動しなかったのか…もしかするとお前達に止めて貰いたかったのかもな
華氷
もう遅すぎるがな
華氷
昔話はそこまでた…こいつらをどこかへ閉じ込めておけ!
忍達がオレらを取り押さえどこかに運んでいった
-あなたside-
私達が入れられたのは厨房の食材置き場だった
信じられるかオレ達があのカカシとあなたを捕まえたんだぜ!
うひょー!龍波武装同盟最強!
鍵をかけられた扉の前で敵が叫んでいる

きっと気圧が下がり酸素が足りなくなっている

その為、興奮状態に近くなっていた
こらお前ら!いつまでもいい気になってんじゃねェぞ!
私がどうやって脱出しようか悩んでいるときだった

カカシさんが話し出した
はたけカカシ
なあ あなた…お前なら華氷にあの時なんて話しかけた?
あなた
華氷に..?
はたけカカシ
オレは..どんな言葉が正解か分からなかった
私は華氷のように家族も子供も持っていない

だけど大切な人が亡くなった時の気持ちは痛いほど分かる
あなた
私も華氷に何て話しかければいいのかは分かりません…だけど..





あなた
だけど..息子さん、薄氷の気持ちなら少し分かる気がします
はたけカカシ
薄氷の?
あなた
私が穢土転生のイタチと会った時…イタチは「自分のしたい事をしろ」と言ってくれました
あなた
薄氷もお母さんには薄氷の事なんか考えずに自分の幸せを見つけて欲しかったんじゃないかな…
あなた
そう思わずにはいられないんです
はたけカカシ
…そうかもしれないな
あなた
少なくとも犯罪に手を染めてしまったお母さんをこれ以上 薄氷に見せない為にも華氷を止めないと
はたけカカシ
ああ!ここから脱出するぞ!
あなた
はい!



10話で完結絶対無理だぁぁ

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