~教室~
手をおでこに添えられると私は避けるように立ち上がり
教室を出ていった
~廊下~
~空き教室~
ドットくんの匂いがついてるベット....
最終的に使えなくて洗っちゃったんだよなぁ.....
ドットくんの顔がチラついて....
罪悪感ってやつかな.....
ブツブツ呟いていると空き教室を見つける
この空き教室は放課後にカオリちゃんから告白されたところだ
そう思いながら少し扉を開けると
窓辺にもたれ掛かってスヤスヤ寝ているカオリちゃんを見つけた
そう安堵しながらカオリちゃんに近付いて、俺のローブをかける
カオリちゃんは俺以上に俺の匂いが好きらしい
なんとなくわかる
ハグをするときも、毎回俺の首もとで大きく深呼吸をしているから
でも、カオリちゃんが凄い幸せそうな顔するからそれでもいいかなって
思ってたんだけどな.....
カオリちゃんは最近は他の男子にも喋りかけるようになったし
匂いも嗅がなくなった
もう.....用済みなのかな......
そう言って横抱きに持ち上げて、カオリちゃんの寮部屋まで連れていく
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。