第4話

#02
806
2026/03/09 12:00 更新
あなた
 ……はぁ   


    それからは、地獄の日々やった。

    朝ごはんも一緒やし、
    学校も同じやし、
    一つ屋根の下で生活しとるし。

    逃げ場なんてどこにもなか。

    しかも。
    見れば見るほど、所作が綺麗なのなんなん。

    箸の持ち方とか、座り方とか、
    なんか全部落ち着いとる。

 kne
 ……どうしたの? 


    不意に声がして、横を見る。
    ソファーでくつろいどるのは叶くん。

    こっち見ながら、少し首を傾げとる。

    可愛いか。どうしたのじゃない
あなた
 …なんもなかよ 


    そう言って視線を逸らすと、
    叶くんは少しだけ笑った。
 kne
 さっきからずっと見てたよ? 
あなた
 …見とらん。 
 kne
 見てた。 


    くそ。

    こーゆうとこ苦手や。

    叶くんはソファーに肘をついて、
    こっちを見ながらゆるく言う。
 kne
 別になんもしないよ。 


    
    ……それが一番困る。

    優しくされる方が、
    よっぽどしんどいけん。

    俺は小さくため息をついた。
あなた
 …気まずいっちゃ 
 kne
 ゆっくり慣れていけばいいんじゃない? 


    そう言って、またテレビの方を見る。

    …なんなん、この落ち着きっぷり

    ほんと。
あなた
 なんで叶君は、平気なん 


    そういうと、
    叶くんはこっちに視線を向けて
    少し目を細めてこう言った
 kne
 だって。 
 kne
 なんかあるとか、ないでしょ? 




    ↑是。
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