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正門side
「良く~ん」
『はいはい、どうしました?』
あなたちゃんが俺の事を''良くん''って呼ぶ時は甘えたい時
あなたちゃん、誠也くんと喧嘩してからめっちゃかまってちゃん状態
喧嘩っていうか誠也くんが、一方的に怒ってるだけやけど
今だってソファに座りながらスマホいじってる誠也くんは俺とあなたちゃんが喋ってること気にしてないフリして、今まで動いてた指が止まってるのを俺は知ってる
「なぁ、そろそろあなたちゃんって言うのやめてや
ちゃん付けやと子供みたいやん」
『じゃあ、あなたさん?』
「違うわ!
呼び捨てで呼んで!」
『だって一応先輩ですよ?』
「一応ってなんやねん
はい、呼んで?」
『、、、あなた?』
よく出来ました~って少し背伸びして俺の頭を撫でる
『それよりさ
誠也くんと仲直りしてくださいよ
じゃないと、俺らも気使うし』
って誠也くんには聞こえないように少し小さな声であなたちゃんに伝える
「だって、あいつ勝手になんか怒ってんねんもん」
未だに何で誠也くんが怒ってるか気づいていない
『誠也くんがなんで怒ってるかも合わせてちゃんと話した方がいいと思いますよ?』
誠也くんとあなたちゃんが話をするってことは、誠也くんは絶対あなたちゃんに気持ち伝えるはず
俺だってあなたちゃんの事好きやし、正直言えば誠也くんがあなたちゃんに気持ち伝えるのは焦るというか不安というか
でも、今の誠也くんとあなたちゃんは見るに堪えへん
お互い相手を気にしてるくせに2人とも意地張ってる
そんな2人を見てるのは俺だけじゃなく、他のみんなもしんどいと思う
「んー、私も分かってんねん
今の状況、みんなに気使わせてるって
上手く話せるか分からへんけど、話してみよかな」
『あなたちゃんと誠也くんなら大丈夫』
「ありがとう」
そう一言言ってあなたちゃんは誠也くんに一言掛けて2人で楽屋を出ていった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!