第17話

17.まんずの想い
743
2019/02/19 10:36
あれから考えることが多すぎて、
学校に行きたくなくなり、



なんでかわからないけど
風邪ひいて熱が出た。



休んでもう3日。


少しずつ回復してはいるけど、
正直いく気にはなれない。





友達に物凄く心配されている…



どーしよ…






幸いなことに、
明日が土日で休みのため

月曜まで考えることにした。










ピンポーン




玄関のインターホンが鳴る。


はーいと母さんが出る声がする。


宅配かな…





まんず
まんず
お邪魔します。

小さく聞こえる聞き覚えのある声。








ま、まんず!?!?






びっくりしてどうしていいかわからない。





二階に上がってくる音がする。




どどど、どーしよ……







トントンッ


まんず
まんず
あなた?大丈夫?開けていい?
あなた

え!…う、うん。



お邪魔しますと入ってくるまんず。




なんだか久しぶりに見る。




いつも通り、私の可愛い親友……として見れない。






心拍数が一気に上がる。


まんず
まんず
ごめんね…俺のせいだね…

すっごく落ち込んでる……


あなた

ち、違うよ…私こそ、ごめんね…



嫌な沈黙が流れる。



まんず
まんず
…俺の話、聞いてくれる?

しんどいかも知れないけどって、
私の前に座った。


あなた

うん。いいよ。

まんず
まんず
…俺ね、結構人見知りで、高校の時友達作るのが怖かった。誰1人話せなくて、半ば諦めかけてたんだ。でもそんな時に、あなたが友達になってくれて、すごく嬉しかったんだよね。

高校の時を思い出す。




そういえば私から、
友達になろうって言い出したんだっけ…


まんず
まんず
楽しくないだろうと思ってた高校時代が、あなたが居てくれたおかげで楽しくてさ。大学もわざわざ同じ大学に行くんだって聞かなくて、必死で勉強してたよね。


必死で嫌いな勉強したことを
思い出して笑ってしまう。

あなた

そうそう!勉強なんて嫌いなのにねっ

まんず
まんず
うん、本当にあの頃はヒヤヒヤしたよねっ

2人で思い出して笑う。


まんず
まんず
2人とも受かった時、本当に嬉しくて、あなたなんか泣いてたよねっ

受かると思ってなかったから、
あの頃は自分の番号を見つけて大泣きをした。


まんず
まんず
…あの時から、俺はあなたが好きなんだ。俺と同じ大学に行くために、一緒に勉強して、その必死な姿を見て、好きだってことに気づいた。
あなた

まんず…

まんず
まんず
一緒にいるにつれてね、好きな気持ちが増してって…だけどあなたが俺の隣にいて、一緒に笑ってくれる状況を、壊したくなくて…壊れるのが怖くて…言わない方がいいと思った。

もう驚かなかった。


一緒に笑い合えることが何より楽しくて幸せだったから、
私も壊れるのが怖いから、

まんずの気持ちが分かる。

まんず
まんず
ずっと言わないでおけば、ずっと一緒にいれると思った。だけど、気づいちゃったんだよね…あなたは俺を1人の男として見てないこと。そして何より、好きな人がいるってことに。
あなた

え…き、気づいてたの……

まんず
まんず
うん。どんだけ一緒にいて見てきたと思ってんの

まんずは悲しそうに、微笑んだ。

まんず
まんず
あんな事しといて説得力無いかもだけどあなたの事大事だから、幸せになって欲しいから、応援してる。…だけど後悔もしたくない。関係が壊れてしまう恐怖より、あなたが他の人と一緒にいるのをただ黙って見てる方が嫌だったから…だから告白したんだ。


まんずの気持ちを聞いて、
思わず泣きそうになるのを必死で堪えた。


私なんかより…



多分ずっと、まんずの方が辛いから…


まんず
まんず
自分の気持ちは、自分がよく分かってるはずだよ?あなたのしたいことをすればいいし、思うように行動したらいい。俺は、あなたが例えどんな選択肢を取っても、死ぬまで一生、あなたの味方だから。人の心配なんてしなくていいから…ね?


そう言って私の頭を
優しく撫でてくれた。



まんずの方が辛いはずなのに…








まんずのその優しさに負け、

堪えてたはずの涙が一気に溢れ出てきた。


プリ小説オーディオドラマ