第4話

4話
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2024/01/08 10:00
フョードルside
あなた
フョードルさん!ここ!フョードルさんと一緒に行きたい!
そう言うあなたの下の名前さんが指差しているのは、ヨコハマデートスポット特集だった
あなた
ここのね!このパンケーキが食べたいんだけど、これカップル限定なの!
あなた
だからね、その、


あなた
フョードルさんと行きたいなって…
顔を赤らめながら云う彼女はとてもいじらしくて可愛らしかった
これは..
告白なのでしょうか?
それとも
あなた
だから、フョードルさんに恋人のフリをして欲しいの!
…違ったみたいです
いつになったら彼女は僕に想いを伝えてくれるのでしょう
フョードル
えぇ。構いませんよ
あなた
ほんと?やったー!
無邪気に喜ぶ姿はやはり可愛らしい
あなた
えっと、それでね!
この赤レンガ倉庫にも行きたくて
フョードル
でしたら一日時間をとったほうがよさそうですね
あなた
!ありがとう!
あなた
いつにしよっか!
それからはトントン拍子で予定が決まった。
あなた
楽しみだね!
彼女の輝くような笑顔を見ると自然と僕も頬が緩んだ
僕は自分が彼女の影響を大きく受けていることに気づいていたが、それは不安や不快どころが、
僕に多幸感を与えた。
純粋な彼女といると、僕の罪や穢れを消してくれているように感じていた。
そんなはずはないのに
あなたの下の名前side
あなた
ふんふふーん♪
私はフョードルさんとのデートを思い浮かべて鼻歌を歌いながら服を選んでいた
…1週間も先だけど
ゴーゴリ
ごきげんだね、あなたの下の名前ちゃん!
あなた
そーお?
ゴーゴリ
なんかあった?
あなた
ナイショー!
ゴーゴリ
えー!教えてよー!
あなた
だからヒミツだってー
ゴーゴリ
えーっ
フョードルさんはどんな服が好きなんだろ?
やっぱり清楚系?意外とカジュアルな方が好き?
それか、あざと可愛いのが好きなのかな?
あなた
決まんないよー!
散々悩んで、ラベンダーのワンピースを着る事にした
ワンピースは私の骨格に合ったものを選んだ
ホワイトのカーディガンに、ホワイトのパンプスを選んだ。
首にはお兄ちゃんがくれたペンダント。
あまり外出しないので、改まった服を着るとなんだか落ち着かない
それから1週間、メイクの練習や、フョードルさんと話すことを考えながら過ごした
そしてついに前日!
スキンケアはバッチリきめていつもはやらないストレッチまでしてしまった
少しでもフョードルさんに可愛いって思って欲しいから!
今日は早く寝ないと!
明日が待ちきれない!

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