太陽の光が眩しくて目が覚めた。
体を起こそうとしてもだるくて動かない。
なんとか首だけ動かして周りを見ると、ベッドの横の椅子に相澤先生が座って寝ていて手を握られていた。
私の驚いた声に相澤先生が目を覚ました。
そう言いながら優しく体を起こしてくれた。
動揺する私を落ち着かせるように、相澤先生が説明してくれた。
オール・フォー・ワンとの戦いで、オールマイトの本当の姿が世間にバレたこと、
爆豪くんら生徒は全員無事保護されたこと、
戦いが終わった後、私が運ばれた病院に駆けつけてくれたこと、
昨日の夜に野生化したこと。
よく見ると、相澤先生の頬には鋭いもので切れた傷があった。
凶悪な敵の娘。
それを伝えてもなお受け入れてくれるだろうか。
もうあの優しい顔を向けてくれないかもしれない。
…嫌われたくない。
それを察したかのように、
私の両手を包みこみ、目を見て優しく言ってくれた。
目から涙が溢れ、途絶え途絶えに話した。
気を失っている間に見た母の記憶を話した。
相澤先生は何も言わず、でもしっかりと目を見て話を聞いてくれている。
そう言うと、相澤先生はずっと握っていてくれた両手を離し、ため息をついて立ち上がった。
やっぱり、こんなこと知ったうえで受け入れられないよね…。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!