武道:俺は最後にやらなきゃいけないことがあるんだ!!いっぱい失敗した、でも、これも失敗するわけにはいかないんだ!!
恋幸:何、言ってるのか分からないけど、、タケミッチには今まで私の話、たくさん聞いてもらったし、、今回だけね。
武道:!!ありがとう!!
そして私が彼についていくと、
目の前は葬儀場だった。
『故 佐野 エマ 儀 葬儀』
葬儀場の中に入り、私は1番後ろに座った。
1番前にはお坊さんがいて、その横には久しぶりに見たマーくんとおじいちゃん。
マイキー:この度は妹、エマの、、
なんで、どうしてタケミッチは私をここに呼んだの?
あなたにだけは言ったじゃない、私の思ってること全部。
私の大切な人が奪われていくこの世界が嫌いなんだって。
エマ、、ちゃん、、エマちゃん、、も、死んじゃったんだ、、
涙が溢れた。
恋幸:ぅぅ、、なんで、なんでエマちゃんまでっ、、
ケンちゃんがおじいちゃんに『エマさんを好きでした。申し訳ありません。彼女を守れなかった。』と。
エマちゃん、、私の、大切な友達、、
抗争で死んじゃったのかな、誰に殺されたのかな。
怒りやら悲しみやら、複雑な気持ちが私をいっぱいにした。
気付けば葬儀は終わっていて、少しずつ人が減っていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!