第8話

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2024/04/28 14:46
bn side











こいつすっごい濡れてて寒そうだな

仕方ない、、服貸してやるか。



着替えを貸してやるから待っていろと、空室の会議室に押し込む。

そうして自分の大きなロッカーから服を掘り出す。
仕事ばかりでスーツ以外の服はあまり持っていないので、自然と選択肢は縛られた。

ジーンズとTシャツを持ちロッカーを出ようとする。

あ、寒そうだったしパーカも貸してやろう。
そう思いパーカーも手に持つ。


会議室までに行く途中、あいつのことをずっと考えていた。

あいつとここに来るまでの間
話しかけるかかけないか迷っているような顔。
無視すると焦った顔、返事をすると少し安心したような顔。

そんなあいつを見て






“かわいい”







と思ってしまった。
この気持ちは何なんだ。
生まれて初めての感覚で調子が狂いそうだ、









そんなことを考えているとあっという間に会議室に到着する。






着替えを渡すも、ついさっきまでこいつの事を考えていたからか何故かソワソワしてしまう。
緊張しているのがバレる前にすぐさま部屋を出て待った。







数分後、着替えて出てきた。
身長は然程変わらないのに華奢な体型からかTシャツが大きい。

あ、パーカー貸さないと、









bn「.....」





ho「...?」











bn「...これ、寒くて体冷えただろ」






こいつ、俺のこと嫌いそうだし着ないか。


















ho「ありがとう、ございます....///」






 





bn「っ....///」

え?着て、くれるんだ、




てかこいつ、、照れてんの?
なんなんだ。顔を赤くして俯いてる姿が









...かわいい、///







そんなことを思っていたら
自分も見る見るうちに顔が熱くなってしまう。
こんな顔を見られたらいけないと思い、パーカーを押し付け先に歩き始める。
倖い、あいつは俯いていたので自分の顔は見られていなかったようだ。

















































なんなんだこの気持ちは、
これが '好き' なのか、、?















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