その言葉を口にした途端に
熱い何かが込み上げてきて、再び涙が零れた
先程 男たちを追い払った人とは
別人に見えてしまうほど、
今のるぅとは柔らかい雰囲気を纏っている
そう言われれば言われる程泣いてしまう
今の私、きっと凄く酷い顔してる、
その時
楽しそうに、こちらに近づいてくる 女の子たち
そう考え、
とにかく下を向いてみる
小馬鹿にしたような声音でそう言ってくる
グイッ
そう言って、るぅちゃんは
私を抱きしめた
まさかの行動で、
頭が上手く働かない
いや、っえ?ん???((
とだけ言い残しターンしていってしまった(
多分彼も、
もう戻ったことはわかっていると思うのだけど、
何故かまだ放してくれない
いつもは、人柄や声もあって
小さめのイメージだったけれど、
こうしてみると、
上背もあるし、身長も高くて、
私は彼の胸にすっぽり収まってしまった
ぎゅっ
私も抱きしめ返してみたのだが、違かったみたい
困惑するような声をあげて私から離れてしまった
また、不穏な空気が流れた
そう言って、こちらへ近づいてくる
え 、?
偶然見つけた訳じゃなかったの?
そう言って、
頑なに何も話さないるぅとを適当に流しているさとみ
闇深そうな笑顔を向けられて、
反論する意欲は失せていった
私は、先程あった事を説明した
あ、それは、、
さとみには、特に気を遣わせてばっかりだ
はぁ、姉として、最近だめだめだなぁ、
プルルルル
不意に、なーくんのスマホから着信音が鳴った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。