第9話

第七話
36
2026/02/23 10:00 更新

…返事返ってこないな
あなた
…なにかあったのかな?

いつもはすぐ返ってくるんだけど…


叶さんに色々言われてから

頭がパンクしちゃって…



刀也に直接送ってしまった…
あなた
…直接会って聞くべきだったかな


うぅ…今更後悔しても…


今から取り消す…?

いや、でも何消したのか聞かれそうだし……


…まだ17時か

まだ学校にいたりしないかな


あなた
よし、行ってみるか


今日も部活って言ってたし


居るはずだよね…






剣持刀也
…まず〜〜
やっぱり…ね


あなた
あ、れ?


刀也…?


それに叶さんも……

なんで…?


まだ叶さんはわかるけど…

なんで、刀也が…?





だって部活だからって…


嘘ついてたの?


いや、早く終わっただけかも
うん、そうだよ

嘘つく理由が無いもん…
あなた
…何か話してる

…何話してるのかな


いつもと雰囲気違うような…

本当は盗み聞きって駄目だけど…


仕方ない、よね…



ーーーーーーーーーー





剣持刀也
…まず、あなたの下の名前はもう死んでいます
やっぱり…ね
詳しく教えてくれる?
剣持刀也
なるべく簡潔に話しますね


…確か、4年生になったばかりの頃


みんなで公園に行って遊んでいた

勿論、その場にあなたの下の名前も居た



その頃は皆で仲良く遊んでいました

帰る時間は皆バラバラで

僕とあなたの下の名前は比較的遅い方でした
遅いと言っても午後五時くらいで

まだ日は昇っていて、明るい時間帯でした


その日は用事があるとかであなたの下の名前は少し早く帰りました


その時一緒に帰っていれば…



なんて後悔しても意味がありません
用事があると走って帰ったあなたの下の名前は



…車に轢かれて亡くなりました

あまりにも急な事でした


あなたの下の名前が走って行ったと思ったら


急に大きな衝突音がして…

まだ公園に残って居た人達で確認をしに行ったら


皆口を揃えて「あなたの下の名前が…轢かれてる」と言い始めたんです


…僕は何がなんだかわかりませんでした

その後は大人が引き取りに来て帰ることになりました
剣持刀也
…あなたの下の名前が轢かれた日はこれくらいですかね
剣持刀也
問題は次の日です



…次の日

僕は昨日のことが信じられなくて
遊んでいた公園へ行ってみた



当然誰もいないはずで… 







…でも、あなたの下の名前は居た
何事もなかったかのように一人で寂しそうに遊んでいた
僕は昨日が嘘だとは思えなかった

でも、今見ているあなたの下の名前も偽物だとは思えない

ならば一体なんなのか


噂程度に聞いたことがあった


人は霊となって現世に留まること

もしくは、意図的に留めることができる

そして、人によってはその霊が見える


つまり、アレは霊で僕はソレが見えてしまっている


まぁ、正確には


  

 「ねぇ、冗談…だよね?」





急に割り込んできた声の主は顔を歪めていた


…なんで今ここに?

まぁ、これはこれで幸運だったのかもしれない



次回へ続く→

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