忌み子、化け物、異形、白い髪の毛で産まれただけでそう言って、石を投げられた。
殺したら災いが起きるかもしれないって、閉じ込められた。
お母さんとも離れ離れになって、薄暗い蔵に独りぼっち、ご飯はおにぎり1つを投げ入れられる、
それだけ、お陰で痩せっぽち、髪は伸び放題でとても男の子には見えない。
やることと言ったらひたすら蔵の中を探索するだけ、暇すぎてなんとも言えない
ある日、床に扉があるのを見つけた。
明らかに怪しいし、中は真っ暗、薄暗い蔵の中にずっといたせいで多少は見えるけれど…
怖いが、外に出る抜け道かもしれない、抜け道でなくとも食べ物があるかもしれない、
少しでも希望があるなら行くしか無い。
何も無い、驚くほどに。
真っ暗だからなにも見えないだけかもしれないけど、
『おい、お前』
『聞こえているんだろう?』
聞こえてないよ、だってこんなとこに人がいるわけ無いんだから
『おい其処の、白髪のチビ』
『ほら、やっぱり聞こえていた』
やっちまった…!!このまま無視して引き返すつもりだったのに…
『此方に来い』
『失礼な奴だなお前』
『なんて奴だ…それに、人と話すときは目を見て話せ』
『ホント失礼だなお前』
『なんでそんなに上から目線なんだ』
『あ〜、わかったわかった、此方に来てください』
『クソガキ…』
『いいえ何も?』
あまり気持ちの良い出会いではないけれど、
この先の運命が変わる出会い。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。