私はトイレに向かった。
やばい、やばいやばい…!
私の心臓がばくんばくんと音を立てた。
あぁぁぁぁ…
せっかく作りあげたキャラが…
3年かけてやっと確立できた地位が…
…いや!忘れよう!
もう、誰も見てなかったって事にしよう!
うん、誰も見てない!
キャラ崩壊なんて無かった!
…教室、戻らなきゃ。
阿部くん忘れてくれないかなぁ…
無理かぁ…
や、やばいっ!
私はすぐに椅子に座った。
先生が朝の会を始めていた。
…ん?
阿部くんがこっちを見ていた。
…まぁ、そんなに気にしてないでしょ。
私は阿部くんに笑いかけた。
さっきのことは忘れてねって思いながら。
今日も、なんの変化もなく授業が終わった。
たまに阿部くんがこっちを見たが、
気づいてないふりをした。
阿部くんとの事で地味に疲れて帰っていた。
あっ!
王騎くんじゃん!
…映画の話かな?
楽しみだな、電話。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。