くぁぁ、ふだん運動してないと
ちょっと動いただけでも結構しんどいな〜。
落ちてきそうな汗をタオルで拭きながら
わたしはリビングに向かった。
王騎くんとの映画が、3日後に迫ってきた。
少しでも可愛くなろうと
筋トレやマッサージをやってる今日この頃。
だけどお腹のお肉の量は
あんまり変わってない。
リビングにつくとまだ誰もいなかった。
私はご飯を食べながら動画投稿サイトを見た。
いつもは怒られるけど、今日は見ちゃおう。
私はガタガタと調べ物用のタブレットを
背中に隠したけど…もう遅い。
月兎お兄ちゃんの眉毛がぴくっと動いた。
低音&笑顔で語りかけてくる。
怖い怖い怖い…!
あぁぁぁぁ、怒らせてしまった…
月兎お兄ちゃんは怒ると怖い。
普段チャラチャラしてるから、余計に。
怖い…
さっとタブレットをいつもの位置に置いた。
月兎お兄ちゃんが自分の分の
朝ごはんを用意し始めた。
許して貰えたのかな…良かったぁ。
と思っていたら、
月兎お兄ちゃんがくるっとこっちを向いた。
そして笑顔で
だって。
しまった!思わず声が出てしまった。
…運良くお兄ちゃんには
聞こえてなかったみたい。よかった。
沈黙が流れる。
美味しいはずのご飯は味がしない。
勇気を出して聞いてみた。
おぉ!案外いつも通りに答えてくれた。
月兎お兄ちゃんがギロっと目を光らせた。
はぁ…いつになったら機嫌がなおるかな。
まぁ、全部私のせいなんだけど。
私はお皿に、イチゴジャムとマーガリンを
塗った食パンをのせて
涼輝お兄ちゃんの部屋に行った。
お兄ちゃんはゲーム中だったらしく、
すごい素っ気なく
って言われた。
もう、今日いいことないじゃんか〜!















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。