第10話

6月22日
12
2024/04/19 06:00 更新
悠真が頭を撫でてくれた日から3週間が経った。
6月も終盤になり、夏休みが近づいてきた。
梅雨もそろそろ開け始め、暑さが本格的になってくる。
夏休みか、何しよ
別に友達も多くない私。
周りがカラオケだの遊園地だの話している間、1人でぼーっと考え事。
水優でも誘いたいが、あいつ
『私引きこもりだから外でたくなーい。』
って行って誘っても来ないんだよ。

くっそ腹立つ。
瑠愛でも誘おうか。
でもあの人はあの人で人気者だし、忙しいし。
...........、悠真はどうかな
帰りにでも聞いてみるか。
・・・・・・・・・
藤崎 翼
悠真、夏休み暇ある?
涼風 悠真
一応
藤崎 翼
どっかで遊ばへん?
ほら、いつもみたいに家で遊ぶんやなくてどっか行ったり。
涼風 悠真
いいじゃん。行こ
藤崎 翼
やったね、どこ行く?
涼風 悠真
どこでもいいよ
どこでもいいが一番困るのってほんとなんだな
一応考えてみる。
お互い楽しめそうな所。
藤崎 翼
悠真、何が好き?
涼風 悠真
何が好き....?
ダメだ。この調子じゃ決まらん。
悠真は....本が好きだったよね、私も本読むし本屋さんとか........。いやせっかくならもっと違う所。
遊園地、カラオケ、映画館に動物園。
あと.......水族館。
あ。
藤崎 翼
水族館
涼風 悠真
何?
藤崎 翼
水族館行きたい
涼風 悠真
水族館か、良いね。
俺も行きたい。
悠真も賛成してくれた。
藤崎 翼
悠真は他にも行きたい所無いの。
涼風 悠真
翼とだったらどこでもいい
藤崎 翼
ほーん
私とだったらどこでもいい、か。
悪くない。
日程等はまた今度決めよう。夏休みはまだ先だし、
今日はもう家に着く。
藤崎 翼
じゃ...
家に自転車を止めてお別れを言おうとしたら悠真が自転車を降りてヘルメットまで取ってこっちに歩いてきた。
涼風 悠真
よしよし
そして、頭を撫でてくれた
藤崎 翼
え、何
涼風 悠真
嫌?
藤崎 翼
嫌じゃない。
涼風 悠真
ならいい
少し撫でた後、ヘルメットを被り直してすぐ自転車にまたがった。
涼風 悠真
じゃあね
藤崎 翼
ばいはい
いつもどおりお別れを言って帰った
夏休みが楽しみになった。

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