悠真が頭を撫でてくれた日から3週間が経った。
6月も終盤になり、夏休みが近づいてきた。
梅雨もそろそろ開け始め、暑さが本格的になってくる。
夏休みか、何しよ
別に友達も多くない私。
周りがカラオケだの遊園地だの話している間、1人でぼーっと考え事。
水優でも誘いたいが、あいつ
『私引きこもりだから外でたくなーい。』
って行って誘っても来ないんだよ。
くっそ腹立つ。
瑠愛でも誘おうか。
でもあの人はあの人で人気者だし、忙しいし。
...........、悠真はどうかな
帰りにでも聞いてみるか。
・・・・・・・・・
どこでもいいが一番困るのってほんとなんだな
一応考えてみる。
お互い楽しめそうな所。
ダメだ。この調子じゃ決まらん。
悠真は....本が好きだったよね、私も本読むし本屋さんとか........。いやせっかくならもっと違う所。
遊園地、カラオケ、映画館に動物園。
あと.......水族館。
あ。
悠真も賛成してくれた。
私とだったらどこでもいい、か。
悪くない。
日程等はまた今度決めよう。夏休みはまだ先だし、
今日はもう家に着く。
家に自転車を止めてお別れを言おうとしたら悠真が自転車を降りてヘルメットまで取ってこっちに歩いてきた。
そして、頭を撫でてくれた
少し撫でた後、ヘルメットを被り直してすぐ自転車にまたがった。
いつもどおりお別れを言って帰った
夏休みが楽しみになった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!