夢主side
夕飯を食べ終えて、寝る数十分前のこと。
私は、夜に飲み込まれた夜空を窓から、じっと見つめていた。その夜空は、田舎であるためにキラキラと光る星々がいくつも見られることができた。
その上、田舎であるため空気もいい。そして後ろから、話しかける声が聞こえた。
と彼は、空を見ていた私を不思議そうに見ている。こんな寒い時に窓なんて開けていたら風邪ひくよ。と付け足すように言う彼は、いつも通り楽しそうに笑っている。
そして、私は彼に質問しないといけないことを思い出した。
私は心を落ち着けるようにして、そして精一杯心を穏やかさで満たすように、息を吸う。
そのあと、私は言葉を絞り出した。
そう言い切っただけでも自分の呼吸は乱れた。その様子を、彼は不思議そうに眺めていた。
緊張したのではない。事実に向き合うことを恐れているのだ。
言い換えるなら、自分が真実であると思っていることを、冷徹で血の通ってないたった一言の酷い事実に消されることを恐れていた。
そして彼は、外を眺めながら告げた。
と、冷徹な事実のみが返ってきた。しかし、彼を責める理由などここにはない。
だって、これはキャミーが望んで彼と契約し命を落とすことをも覚悟していたこと。それを私が否定する理由にはならないだろう。
その心情を汲み取ったレオは、黙ってこちらに向いた。ただ、何も言わない。
私は、唇を噛み締めていただけだった。もう、今更思っても何もかも手遅れである。そんなことはよくわかっていた。
しかし、心がそれを赦してはくれない。ノイズのように溢れる自己嫌悪の塊の言葉を、私は聞きざるおえなかった。
彼にしては珍しく、笑いもせずに私に告げた。
彼がその言葉を告げた後、私は彼に手を引かれた。
なんか切ないですね。でも、それもまた運命なのでしょうか。
次回予告『土産』











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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。