第3話

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2026/06/09 17:46 更新
それから、屋上に行くのが日課になった。  

約束なんてしていないのに、
放課後になると、どちらかがそこにいて
どちらかがいれば、もう片方も来る

そんな、曖昧な関係。

「美月ってさ、静かだよな」

「蒼がうるさいだけじゃない?」

「ひど」

くだらない会話
でも、それが心地よかった
帰り道も、気づけば一緒になっていた

「美月といるとさ、なんか落ち着くわ」

何気なく言われたその言葉に、
胸の奥が少しだけ熱くなる
特別なんだと思った

思ってしまった。

---

「最近さ、気になってる子いるんだよね」

ある日の帰り道、蒼が言った
夕焼けが、少しだけ滲んで見えた。

「へぇ、いいじゃん」

ちゃんと笑えているかは分からない

「美月なら応援してくれると思ってた」

その一言で、全部分かった

ああ、そっか

私は、ここなんだ。

隣にいるのに、
一番遠い場所。

「……うん、するよ」

それから、少しずつ距離を取った。

屋上に行く回数を減らして、
連絡も遅くして、
でも、会えばいつも通り。

それくらいの距離が、ちょうどいいと思った。
久しぶり深夜投稿でごめんね

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