帰りの会にて返された小テストを見て、
私は人生の絶望を感じていた。
50点満点のテスト。私の手元にあるものは…
放課後、ぱたぱたと走って孤爪のもとへ行くと
孤爪は慌てた様子の私に少し驚いた顔をした
鞄の中を整理する手を止めて、
ちゃんと目を見て話してくれる孤爪
それをいいことに、私はパチンと手を合わせて
おねがいポーズを作ってみせた
おねがいっ、と頭だけ軽く下げると、
しばらくの沈黙をあけた後孤爪が口を開いた
私にとってはね。とキリッと言い張る
ちゃっかり鞄の整理を終えたらしい孤爪は、
もう閉めて肩にかけようとしていた
孤爪に呆れた目を向けられているけれど、
慣れっこなのでなにも気にしない。
おしまい。と本を閉じる動作のマネをする
さて、感動してくれたかなと孤爪を見ると、
過去1と言っていいほど、なんとも
めんどくさそうな表情を浮かべていた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。