ガヤガヤとしたいつもの朝の教室,
クラスメイト達は各々お喋りに徹している中
軽く手を上げて挨拶をしたあなたは、
ナチュラルに孤爪の席に座っていた
やれやれといった風にカバンを置いた孤爪は
仁王立ちで私を見下ろした
心底めんどくさそうな顔をした孤爪は、
発言に似合わずカバンの中を漁りだした
差し出した手は見事にスルーされた代わりに
孤爪は私の口にダイレクトで何かを入れた
もぐもぐと口を動かす私の横で
孤爪はカバンを雑めに机の横にかけた。
俺食べないから全部もらっていいよ、と
孤爪は私にグミの袋を差し出した
キラキラした眼差しで立ち上がると、
孤爪は私の頭をくしゃりとひと撫でして
私が立つのと交代で席に座った














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。