私は休日に“ある公園“に来ていた
この公園には苦い思い出があるのと同時に
幸せな思い出が詰まっている公園だ
その時に埋めたタイムカプセル...
まだ残ってるだろうか...
確かここら辺に埋めた...
私は手で土を払う
しばらくすると...
まだ残っていたが...もうボロボロだ
私は土を払ってカプセルを開けた
その中には二つの紙が入っている
その中の「あなた」と書かれている紙を開けた
そこには「アビスのお嫁さんになりたい」と書いてある
私は「アビス」と書かれている方の紙に目を向けた
...きっともう彼は忘れているだろう
そう自分に言い聞かせてその紙をポケットの中に入れた
私が帰ろうとしていると
その声が聞こえた方向を見ると
ピアスを沢山開けていて、サングラスを掛け
明らかに柄の悪そうな2人の大柄な男性がいた
その男性は私の腕を掴んできた
もうアビス様から愛されないんだからいいや...
私は抵抗もせずに彼等に着いて行った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!