桜が降り注ぐ 、 今は春の真っ只中 .
そして今日は高校の入学式 .
ずらりと文字の並んだクラス表の中から
自分の名前と彼の名前を探し出す .
1年2組18番に " 瀬戸 あなたの下の名前 " と
書かれているのを再度確認していると
スクバに入れていたスマホが揺れて 、
通知を知らせてくれた .
開いて表示されたのは
彼の名前である【 風楽奏斗 】という文字 .
どういう訳か 「 中庭に来て欲しい 、
ついでにクラス表を撮って来て 」 とのこと .
全く 、 人使いが荒いんだから … と
愚痴を零しながらクラス表を撮っては
大きな桜の木が目印の中庭へと走り出した .
♢♢♢
中庭に居たのは奏斗と 、 奏斗と同様に
顔の整っている高身長の男三人 .
なぜ私がここに呼ばれたのか .
疑問符を浮かべていると奏斗が口を開いた .
" 裏社会出身同士 "
そう言えば 、 奏斗が 「 裏社会の仲間が
出来た 」 と言っていた様な気がする .
この3人と私を会わせた理由 .
要は仲間割れが起きないようにってことね .
職業柄 敵対したって可笑しくない .
奏斗視点 、 仲間同士の敵対は面倒くさいから .
敵対する前に仲良くさせとけばいい .
そういう事でしょ 、 と奏斗に目線を
送るとにやりと返された .












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。