ふっかside
あなたの腕に俺と目黒の血液を送る。その間に看護師さんがあなたの状態について欲しえてくれた。
看護師「鈴原さんなんですが……おそらく誰かになにか刃物で刺されたと思われます。そのためこちらから警察の方に通報させていただきました。」
看護師「出血が多くまだ危ない状態ですがさきほどよりからは落ち着いてると思います。手首からの出血だったので入院しなくてもいいと言いたいのですが意識が戻らなければ入院してもらいます。」
看護師「状態から見るとですが体は鈴原自身が守り最終的に手首を刺したんだと思います。」
看護師「縫ったのですがおそらく残るかと思います。」
看護師「抜糸がいらないものを使っていますが範囲が広すぎて……」
看護師「分かりますか?」
看護師「輸血が終わり次第帰ることは可能ですが……」
看護師「いいですよ。と言いたいのですがその状態では返すのことは無理です……」
あなたの顔は真っ青だった。そりゃ輸血が必要なほどの出血だったんだ。当たり前だろう。
あなたは返事をして目を閉じた。消えそうで怖くなった。俺はベットに座りあなたの手を握る。
あなたの手をそっと離してベットに寝転び目を閉じる
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!