第22話

21話
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2021/08/26 13:56
きんとき(子供)
こっちだよ
…僕は何故かその青く光る瞳に吸い込まれるように彼に着いて言った。
僕よりも背が低い彼の髪の毛がよく見える。
その髪の毛は僕と同じ…毛先が青かった。
この子も…「変な村」の生贄の存在を知って逃げ出したのかな…。
Broooooku(子供)
ね…ねぇ
チラッとこちらに目線を向ける。
横から見るとまつ毛が長いな…
Broooooku(子供)
君…名前は?
きんとき(子供)
きんとき
Broooooku(子供)
きんとき…ってさ…この村の『きまり』知ってる?
Broooooku(子供)
…っ?
急に立ち止まった。
きんとき(子供)
……
きんとき(子供)
『きまり』?何それ
Broooooku(子供)
し、知らない…?
きんとき(子供)
……
きんときは普段無口なのか?
僕が喋らない限り無言だ…。
きんとき(子供)
…ここ
Broooooku(子供)
………!
そこは洞窟になっていた。
中は真っ暗で何も見えない。
きんとき(子供)
きんときが中へ進む。
Broooooku(子供)
…ここ行くの…?
きんとき(子供)
……死んでもいいなら野宿しな
Broooooku(子供)
え…やだよ
きんとき(子供)
……。
きんとき(子供)
ならついてこい
Broooooku(子供)
は…はい…。
真っ暗な道を進んでいく。
1秒でも止まったらきんときを見失うくらいだ。
するとまた立ち止まった。
きんとき(子供)
ここ、進んでみろ
Broooooku(子供)
え…なんか嫌な雰囲気だけど…
きんとき(子供)
行け
なんかちょっと怖いな…きんときって。
僕は言われた通りに暗闇の中を進む。
Broooooku(子供)
き…きんとき…?
彼からの返答は無い。
姿も見えない。
Broooooku(子供)
こ…怖い
…ん?
空中に2つの青い光が見えた。
僕はその光を頼りに進んで行った。
きんとき(子供)
やぁ。よくここまで来たね
Broooooku(子供)
き…んと…き…!?
きんとき(子供)
どうやってきた?
Broooooku(子供)
ひ…光を頼りに…
きんとき(子供)
光?
Broooooku(子供)
き…君の…目…を…頼りに…ッ
〜きんとき視点〜
その子は酷く震えていた。
どうして?
君も「生贄」として殺されかけたんじゃないの?
きんとき(子供)
……
Broooooku(子供)
ぅ…怖い…怖いよぉ…
…本当に困ったやつだ。
いきなり震えてると思いきや今度は弱音を吐いているのか。
それを誰に言っている?
自分の子供を捨てた両親か?
親しみの良い親友か?
それとも…
この僕に言ってるんじゃないよね?
きんとき(子供)
……。
俺は泣きじゃくってる君を上から見下ろすことしかできなかった。
Broooooku(子供)
う…ぅっ…
ハッ…






っと無邪気に笑う。
そんなに怖いか?
何がだ。
この暗闇か?
俺しかいない孤独感か?
……。
Broooooku(子供)
んぅ…っく
……俺か。










なぜ俺が怖い?
目が光るから?
こんな場所に連れてきたから?
「人間」は感情が上手く伝わらないな…。
なら…













目が光らなくて
こんな場所にも連れてこなくて
俺が「人間」みたいに生活すりゃ
怖くないのか?
そうなのか?
きんとき(子供)
なぁ…
きんとき(子供)
答えてくれよ
Broooooku(子供)
ッ…?
そうだ。
そうなんだ。
……






























































そうすりゃいいんだ。

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