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第4話

ぼくらなら
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2025/06/17 07:49 更新
ぼく─翡翠渡カラスの膝の上には、スケッチブックとペンが置いてあった。
ゲームマスター
それじゃあ、第一問。リズムゲームが得意な人は?
露草シーラ
ねえ……みんなは、シーラ達の事、裏切ったりしないよね……?
翡翠渡カラス
シーラ。安心して。ぼくらなら、きっと、大丈夫だから。
大葡萄コテツ
一問目にして不安になるの早すぎだろ。
山吹クジャク
ふふっ。あっ、そろそろ時間みたいだね。
ゲームマスター
一斉に回答を見せようか。
全員の紙には、「山吹クジャク」と書いてあった。
ゲームマスター
全員の回答が一致したよ。続いて、第二問。露草シーラくんの好きな食べ物は?
露草シーラ
これは、シーラは必ず書けていないとだね。
山吹クジャク
まあ、そうなると思うよ。
翡翠渡カラス
そろそろ時間みたいだね。
大葡萄コテツ
っ……。
山吹クジャク
絶対に、間違えたりしないでよ。
ゲームマスター
1分が経ったよ。それじゃあ、一斉に見せようか。
ぼく達は、全員「飴」と書いてあった。

























──はずだったのに。
ゲームマスター
おや?一人だけ書いていない人がいるみたいだね。
翡翠渡カラス
っ……!?
山吹クジャク
えっ!?
露草シーラ
嘘!?
ゲームマスター
大葡萄コテツくん。
大葡萄コテツ
っ……。
露草シーラ
テツ……?ねえ……どうして……どうしてよ!?
大葡萄コテツ
黙れ!オレは……オレは……!
ゲームマスター
故意的に裏切ったと判断したよ。よって、大葡萄コテツくんは1stゲームクリアだ。
露草シーラ
テツ……待って!
そんな声も届かず、コテツは行ってしまった。
ゲームマスター
続い──問。──は──の──は?
どうして……どうしてコテツは……。
ゲームマスター
1分経ったよ。それじゃあ、一斉に見せようか。
翡翠渡カラス
っ!?
露草シーラ
あっ!
ゲームマスター
おや?書いてあるのは山吹クジャクくんだけだね。
山吹クジャク
……2人とも?
翡翠渡カラス
待っ……これは……!
ゲームマスター
2人とも、故意的に裏切ったと判断しなかったよ。よって、この中の一人が殺されるよ。
ルーレットが始まった。

頼むから……ぼくに当たってくれ……。

その願いは、叶わなかった。

ピコンッと大きな音を鳴らして、ルーレットが止まった。

大きなモニターには、「山吹クジャク」と映していた。
ゲームマスター
山吹クジャクくんが死ぬ事になったよ。
露草シーラ
ブッキー……!ごめん……ごめんね……!シーラのせいで……!
山吹クジャク
大丈夫。オレは大丈夫だから。さあ、涙をふいて。
山吹クジャク
カラスちゃん。コテツちゃんを……頼んだよ。
翡翠渡カラス
その時、銃声音が響いた。

クジャクは、頭から血を流して倒れていた。

とても、もう生きているようには見えなかった。
露草シーラ
あ……あ……。
ゲームマスター
それじゃあ、2人とも元の場所に戻って。
ぼくたちは、また光に包まれた。

──死んでしまったクジャクを除いて。
赤村ハヤト
カラス!!
それは、ハヤトくんの声だった。
赤村ハヤト
本当に……本当に、クジャクさんは死んだのか……!?
翡翠渡カラス
………ああ。
赤村ハヤト
……そうか。




















露草シーラ
許さない……許さない……!
露草シーラ
裏切ったテツを……!

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