🖤レンside
牢屋を見て、とてもびっくりした。
酷い環境にも程があるよねって感じ。
牢屋の鉄格子の奥には、大きな棚?がある。
5段くらいの棚。一段につき高さは40センチ、奥行きは1メートルくらいかなぁ。
その段に囚人が一人ずつ仰向けにして入れられてる。
狭そう……。布団もないから体痛くなっちゃう。
服も、みんなが想像する白黒ストライプなんかじゃなくて、本当にボロボロの服。ゴミでも使ったのかなって感じの服。大抵みんなどこかが破れているし、どこかに汚れがある。
一人ずつ牢屋に入れられるのかと思ったら、まさかこんな状況とはね。
と、ヒカルくん。
そんな会話をしていると、鉄格子の方からガタンと音がした。
ヒカルくん、びっくりしてる。
話しかけてきたのは囚人だった。そりゃそうか。
囚人は鉄格子を蹴って大きな音を出した。
俺が囚人を睨みつけると、彼は大笑いした。
俺とヒカルくんは、無視して通り過ぎた。
俺らは、1周目の見回りを終えて看守室に戻った。
ヒカルくんが悲しそうに言う。
結構気にしてるね、これは。
そこから後の見回りは、結局全部2人で行った。
あの囚人以外にも、絡んでくる奴は何人かいた。
当分、この仕事は回ってこなくていいかな。
1日の終わりに、仕事の様子をリーダーに報告する。
絡んでくる囚人がいて怖かったことを伝えた。
なんか、ここの牢屋に長く入ってると、どんどん心が静かになっていくんだって。
部屋に戻ると、もう他の6人は揃ってた。
そこから、みんなの仕事の感想会が開かれた。
確かにダイスケくんは、船から街に出るといつも、飼われている犬とか猫とかに目を輝かせてた。
今日はみんなピッタリな仕事をさせられたってわけなんだけど、動物好きがどうして伝わってるんだろう?
余りを埋めたら偶然動物好きが当たったのかな?
何があったんだろう?
箒で掃いて、雑巾かけてって、色々やってたみたい。大変そうだな。
料理について聞いてみると、罪人に与える食材は最低限のものだけだったらしい。
食料を与えるときも、厨房にある穴に食べ物を流し込むんだって。穴の奥は坂になってて、牢屋に繋がってる。そこを滑り落ちてきた食料を囚人たちは食べる。
なんか、人に食べ物を与えるって感じじゃない。
裏で育てている野菜は、俺らとリーダーを主に養うためにあるらしい。余りは罪人に与えられるみたい。
俺たちの仕事のことも話すと、怖かったなぁとみんなヒカルくんを慰めてた。うんうん、ヒカルくん相当怖がってたもん。
大変なこともたくさんあったけど、ラウと楽しい日々を過ごしたあの海の上。
1ヶ月ほど経つと、子供たちはどんどん仕事に慣れていった。刑務所での様々な仕事をこなし、休日には顔を隠して買い物に行った。
1年ほど経つと、子供たちはすっかり今の生活に満足し、充実した日々を送っていた。ちなみに、絡んできていた囚人たちは一言も話さなくなった。
2年ほど経つと、海での生活を懐かしいなと語れるようになった。あんなこともあったねと、話しては盛り上がった。
3年ほど経つと、急にラウに会いたくなった。今頃どんな風になってるかなと、想像して楽しんだ。
4年経つと……
5年経つと……
あっという間に時は過ぎ、驚くべきことに10年もの年月が流れた……。
ちょっと強引に時間、進めすぎですか?
作者を大目に見てやってください。
さて、次の話ではもうみんなが大人……っていうか年長組に関しては20代半ばを過ぎた話になってきます。
ちなみに私は、中間テストの真っ最中なのにこれを書いてます












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。