💙翔太side
有罪!?
は!?
パニックパニック……。
あーね……?ムチャクチャだなおいこら。
すっげぇ理不尽。
まあ、課される刑によるよねー、重いのは嫌だな。
……うん、頷かないからね?俺。
重すぎるだろ!親たちの斬首はまだしも、何もしてない息子たちに無期懲役はあんまりだろ!
ゾロゾロと10人ほどの兵士が中央に集まった。端にいた者や、俺たちのまわりで槍を構えていた兵士たちが皆動いた。どうやら、こいつらが俺たちを刑務所に連れていくらしい。
…………
こうして、裁判は終わった……。
いや、納得いかねぇわ!誰が終わらせるか!
リョウタもイラついてんじゃん!表情見りゃわかる!
なんていうの?圧?がすごいよ!
うわぁー、あのじいさんサイテーじゃん。
あー、うるせぇ3人組が静かになってる。
こっちも拗ねてんな。
いや、そりゃ拗ねるし泣きたくもなるわ。
兵士さん、心の準備が出来るまで待ってくれよー。
なんて思いが伝わるはずなく、俺たち8人は腕に縄をかけられて連行された。
刑務所に着いた。
すっげぇ天気わりぃ。昼前とかなのに夜みたい。
低気圧がParty Timeしてるわ、頭痛ぇ。
刑務所、めちゃくちゃ海辺だった。
つーか崖だし。落ちたら死ぬわこんなん。
俺たちが入る刑務所は崖の上にあった。
見るからにボロい。
今からあそこに……無期懲役……。
寒気がするわ。
裁判官が言うと同時に、刑務所の者とやらが建物から出てきた。
刑務所長は、ヒカルの親父ばりに強そうな見た目をしていた。ひげもじゃで高身長、筋肉ムキムキ。顔には傷跡。超怖い!
俺たちに向き直って、笑顔でそう言ってきた。
え、もしかして優しい?
案内されるがまま、建物の西側を進んだ。冷たい石の廊下や壁、天井はどこも例外なく傷だらけ。
道中で聞いた話だと、罪人たちが閉じ込められてる牢屋があるのは東側なんだって。
俺たち、どこに連れてかれてるわけ?
最終連れてかれた場所は、なんもない部屋。
8人でいたら結構狭いけど、俺らなら平気。
……じゃなくて、ここどこ!?
タツヤが手を挙げて尋ねた。
刑務所長は、パッと答えた。
だって牢屋じゃないもんな。
しっかりした部屋だよ。
今はなんもないけどさ。家具置いたらなかなか快適なんじゃね?窓は残念ながら鉄格子だけど。
あ、え?刑務所で働く?
動物の話を聞いた途端、ダイスケの顔が輝いた。
つまり、俺たち……罪人側の立場でここに来たわけじゃないってこと?
それは、誰が決めたんだ?
こいつの独断と偏見だったらまずくない?罪人庇ったことになるよな?
女王様やっさし……!?
(13話参照)
海賊って……すごい嫌われてんね。
女王様は、ラウの恩人である俺たちの罪をどうしても軽くしたかったらしい。その結果がこれだ。
俺は感動で泣きそうだ!!
今、俺含む全員がめちゃくちゃ喜んでる。
さらっと休日があることも分かったし!
ラウはお城で優雅に生活、俺らはここで働くだけ働いて自由に生きていく!
ハッピーエンド!!!!!
こうして、俺たちの新しい生活が始まった!
……その頃、街の真ん中では海賊たちの公開処刑が行われていたらしい。
公開遅いですよね、ごめんなさい!











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!