第24話

特別話「執事に帰りたいって言ってみた」別邸1階組+おまけ
1,001
2025/11/15 11:00 更新
皆様…めちゃくちゃお待たせしてしまいました……
いや、あの……。
……言い訳は最後まとめて書いておきますので、よければお読みくだせぇ……
No.14  ハナマル𓂃𓂂ꕤ*.゚

─デビルズパレス 見張り台─

桜が咲きほこる春。主は夜にハナマルに誘われてデビルズパレスの庭でお花見兼晩酌をしていた─
ハナマル
ハナマル
いやぁ…桜ってのはいつ見ても綺麗だねぇ
ハナマル
ハナマル
あ、一応言っておくけどもちろん主様の方が綺麗だぞ?
あなた
そ、そんな事無いよ、
あなた
っ……
ハナマル
ハナマル
……?
ハナマル
ハナマル
主様、そんな浮かない顔してなんかあったのか?
ハナマル
ハナマル
何かあるならこのハナマル様がぜーんぶ受け止めるからさ
ハナマル
ハナマル
…だから、ほら。な?
あなた
っ…あ、あのね……
あなた
…わ、私っ…元の世界に、帰りたい…っ、
ハナマル
ハナマル
……へぇ…。元の世界に、ねぇ…。
主の言葉を聞くと、ハナマルは一瞬真顔になったあと、またいつものようなヘラッとした笑みを浮かべ、桜の木を見上げる
ハナマル
ハナマル
主様はさぁ、覚えてるか?
あなた
え…?
ハナマル
ハナマル
…俺が悪魔執事になってこの屋敷に来た日も、今日みたいに桜が満開の綺麗な良い日だったんだよなぁ
ハナマル
ハナマル
ま、でもその日は俺からしたら悪魔執事になっただけじゃなくて……
あなた
……えっ……?
その瞬間、ハナマルは主の肩をそっと抱き寄せる
ハナマル
ハナマル
あの日は、俺が主様を好きになった日。…でもあるんだよなぁ…
ハナマル
ハナマル
あの日、主様が俺達には幸せになって欲しい─なんてこと言っちゃうし、めっちゃ優しく接しちゃうしで……。
ハナマル
ハナマル
まぁ、どこにも惚れない要素なんかなかったって訳
ハナマル
ハナマル
だからさ、俺も「絶対にこの人は俺が幸せにしたい」って思ったんだよね
ハナマル
ハナマル
主様に何か危険が迫っても絶対に守るし、泣かせたりなんか絶対にしないし、ずっと笑顔でいさせる…。そう、思ってたんだよ
あなた
ハナマル……
ハナマル
ハナマル
……でもさぁ、今主様が笑えてない原因って、俺達じゃん?
ハナマル
ハナマル
主様にそんな苦しそうな顔なんかさせたくないんだけどさ、ごめんな?
ハナマル
ハナマル
俺、もう絶対に主様を向こうの世界に帰すとかできないからさ
ハナマルは、目に危険な光を宿らせ、いつものヘラッとした笑みからは想像もできないような歪んだ笑みを浮かべる。
主の顔を覗き込むハナマルの姿は、まるで逃げられないとでも言われているようだった
ハナマル
ハナマル
だからさ…主様が俺達…いや、俺に早く堕ちれば、向こうの世界に戻りたいって言うことも、そんな苦しそうな表情をさせる事も無いよな?
あなた
っ……!
ハナマル
ハナマル
…ヘヘッ、そんな怖がらなくて大丈夫だって
ハナマル
ハナマル
しっかり、もう俺しか考えられないぐらい堕としてやるからさ……♡
─主様、ごめんな?こんな事、本当は嫌だって分かってる。…けど、もう俺はあんたを手放すとかできないからさ。…だから、俺に堕ちてくれないか?そうすれば、もうそんな顔させないからさ……─
No.15  ユーハン𓂃𓂂ꕤ*.゚

─デビルズパレス 主の部屋─
椛が舞い散る秋の日。ユーハンと主は部屋で手芸をしていた─
あなた
ユーハンは本当に手先が器用だね…。
ユーハン
ユーハン
ふふっ…ありがとうございます、主様
ユーハン
ユーハン
昔無理矢理教えられていた頃は、正直あまり楽しくありませんでしたが……
ユーハン
ユーハン
こうして、主様とこのような時間を過ごせるなら…あの日してきた事も、無駄では無かったのかなと思えます
あなた
(ヤバい…シンプルに手芸が楽しすぎて、言い出すタイミング見失なった……)
あなた
(うーん…今から急に言うのも変だしな…)
ユーハン
ユーハン
…主様?どうかなさいましたか?
あなた
えっ、?
ユーハン
ユーハン
なにやら浮かない顔をされてますが…何か相談したい事があれば、なんでも私に相談していただいて大丈夫ですよ
あなた
あっ、えっ、と…その……
あなた
っ……
ユーハン
ユーハン
主の中々言い出せない姿を見たユーハンは優しい笑みを浮かべ、そっと主の手を両手で優しく包み込む
ユーハン
ユーハン
ふふっ…大丈夫ですよ、主様
ユーハン
ユーハン
主様が話す事がどのような内容の物でも、私はしっかり受け止める準備はできてますから
あなた
ユーハン……
あなた
っ……あ、あのね…?
あなた
わ、私、元の世界に帰りたいの…
ユーハン
ユーハン
元の…世界に…?
ユーハン
ユーハン
…主様。そちらの世界へ帰りたくなった理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?
あなた
えっ、?
あなた
(待ってぇ…?理由とかこれまで誰も聞いてこなかったから考えてないんだけど…?!)
あなた
そ、その……
あなた
……
ユーハン
ユーハン
……理由も無しに、ただそちらの世界へ帰りたいなど仰るのですか?
あなた
そ、それは…
ユーハン
ユーハン
…ふふっ…主様も、中々酷いお方ですね
ユーハン
ユーハン
私にはもう…生涯これほど尽くしたい、守りたい、共に日々を過ごしたい、愛したいと思えるお方などいないと言うのに…
ユーハン
ユーハン
……そして、私をこんなにさせたのは、全て主様が原因だというのに…。
あなた
っ……
ユーハン
ユーハン
…主様。そちらの世界へ帰っても私達のようにずっと側にいる人も、お世話をしてくれる方も、主様を心の底から慕い、尊敬し、愛情を抱き、守ってくださる方も…全員、居ないのですよ?
ユーハン
ユーハン
そのような世界に…なぜわざわざ自ら足を運ぼうとするのですか…?
そう話すユーハンの顔は笑みを浮かべてはいるが、目から光は消えうせ、まるで闇が奥深くまで続いて居るようだった。
主が何も言えなくなり、焦った顔をしているのを見たユーハンは、主の手を自身の頬まで持っていき、頬と密着させる
ユーハン
ユーハン
ふふっ……どうやら、こちらの世界に留まってくださるようですね
ユーハン
ユーハン
ご安心ください、主様。
ユーハン
ユーハン
これからも一生、主様に私の全てを尽くすこと…必ず守り抜くこと…そして、ずっと主様の側に居て愛し続けることを、約束いたしますから…♡
ユーハン
ユーハン
……もう、元の世界に帰りたいなんて、思えませんよね?
─私は、主様以外に忠誠を誓える方などおりません。これからも一生、私は忠誠を誓い、慕い、尊敬し…愛し続けます。…なので、どうか…もう、そちらの世界へ帰りたいなど、言わないでください…─
No.16  テディ𓂃𓂂ꕤ*.゚

─デビルズパレス 主の部屋─
雪が降り積もる寒い冬の日。主とテディは、主の部屋で温まっていた─
テディ
テディ
主様、ココアをお入れしましたので、ぜひ飲んでください!
テディ
テディ
今日みたいに寒い日はお腹を壊しやすいですから、しっかり温まってくださいね!
あなた
うん…。テディ、ありがとう
あなた
でも…テディも体壊さないようにね?
テディ
テディ
はい!心配してくださりありがとうございます!
テディ
テディ
けど…俺はよく寒い地域へ遠征に行ったりしていましたので、寒さには強い方なんです!
あなた
そ、そうなんだね
テディ
テディ
はい!
テディ
テディ
それにしても…外、物凄い雪景色ですね…✨
テディ
テディ
少し恥ずかしいんですけど、俺1回でも良いから、あの雪の中に飛び込んで見たいなーって毎年思っちゃうんですよ!
あなた
……
テディ
テディ
…あ、主様?
あなた
…っ、!
あなた
あっ、ご、ごめんね
テディ
テディ
主様、大丈夫ですか…?
テディ
テディ
どこか体調が優れない部分があるなら、すぐにルカスさんの所に…!
あなた
っ、ち、違うの、!
あなた
…あのね、テディに、相談したいことがあるの…
テディ
テディ
俺に…?
その瞬間、テディは真剣ながらも優しい笑みを浮かべ、主の正面向かいの席に座る
テディ
テディ
主様、どんな相談内容でも、遠慮せず俺に話してください
あなた
…あの、ね?
あなた
私…元の世界に帰りたいの…
テディ
テディ
…えっ…?
主の言葉を聞いた途端、テディの顔色が変わる。
優しげな笑みは消え失せ、そこには青ざめて焦り顔を浮かべるテディが居た。
テディ
テディ
あ、主様、な、なんで、急に、そんな事を…?
テディ
テディ
っ、俺が、俺が主様に対して何か不快な事をしてしまっていたのなら、治しますっ、!!
テディ
テディ
主様が俺のダメだと思う部分も、全部、全部どんな事でも治します!!
テディ
テディ
だからっ、だからっ………!
あなた
テ、テディ、お、落ち着い──
その瞬間、テディは席から立ち上がり、余裕の無い感じで主を床に押し倒し手首を固定する。
テディの目からは涙が溢れ、これまで見た事の無いような顔を浮かべていた。
テディ
テディ
どうして…どうしてですか…?
テディ
テディ
俺にはっ、本当にっ…主様しか、居ないんです……!
テディ
テディ
あの日、死のうとした俺を救ってくれたのは、誰ですか、?急にこの屋敷に来て色々と不安だった俺に沢山優しくしてくれたのは、誰ですかっ…?!
テディ
テディ
全部全部全部全部、主様ですよねっ…?!
あなた
っ……
テディ
テディ
こんなっ、俺が言ってるのは勝手な事だって事、分かってるんです……!
テディ
テディ
けどっ…俺には、俺を救ってくれた主様を手放す事なんて、絶対にできません…!
テディ
テディ
だからっ……お願いします…俺を、捨てないでください…
テディ
テディ
俺から、離れないでくださいっ……
そう話すテディの声は震えていて弱々しく、外の雪に埋もれてしまいそうだった
─俺は、主様の事が大好きです!主様とずっと一緒に居たいし、話してたいし…もっと、色んな事をしてみたいです!…だからっ…俺、頑張ります…どんな事でもしますからっ…。もう、二度と…向こうの世界に帰りたいなんて、言わないでください……!─
オマケ𓂃𓂂ꕤ*.゚
ベリアン
ベリアン
じょ、冗談だったのですか…?
あなた
う、うん…。その、ちょっと暇だったから、皆に言ったらどんな反応するのか見てみよーって思って……
ロノ
ロノ
ひ、暇だったからって…そりゃ無いっすよ主様……
ラムリ
ラムリ
そ、そうですよ!
ラムリ
ラムリ
もう、言われた時本当に頭の中が真っ白になったんですからね?!
ハナマル
ハナマル
えっと…もしかして、テディちゃんが泣いてたのって、それが原因だったりする?
テディ
テディ
ちょ、は、ハナマルさん!余計な事言わないでください!
アモン
アモン
ヘヘッ、大丈夫っすよテディさん
アモン
アモン
泣いてたのはテディさんだけじゃないっすからね~
フェネス
フェネス
…ちょ、ちょっとアモン?なんでこっち向くの?
アモン
アモン
え~?別に、何もないっすよ~?
ボスキ
ボスキ
んな事言ってるが、お前も散々泣いてただろ
アモン
アモン
ちょ、ボスキさん?!
ボスキ
ボスキ
「今は話しかけないでくださいっす」とか言ってたよなぁ?
ハウレス
ハウレス
おい、もうそこまでにしといてやれ
ハウレス
ハウレス
まぁ、とにかく…冗談で良かったですよ
ルカス
ルカス
うんうん。もし本当だったりしたら、今頃主様がどうなってたか分からないしね♪
あなた
えっ
ミヤジ
ミヤジ
おいルカス…。物騒な事を言うんじゃない
フルーレ
フルーレ
そ、そうですよ!
フルーレ
フルーレ
…ま、まぁ…でも、ルカスさんの言ってる事が分からないことも無いですけど……
ナック
ナック
おっと…。フルーレくん?本音が漏れてしまっていますよ?
ユーハン
ユーハン
ふふっ…ナックさんもそんな事言ってますけど、ナックさんも何かしかねないですけどね…
バスティン
バスティン
……それは、ユーハン…というか、ここに居る全員同じだと思うけどな
フェネス
フェネス
う、うん…。俺もそう思うよ
ラト
ラト
ふふっ…私は主様が話す前から嘘だと分かっていましたけどね
ラムリ
ラムリ
ラトっち~、分かってたなら教えてくれれば良かったじゃん~!
ラト
ラト
皆さんがどんな反応をするのか気になってしまい…ついつい話すのが遅れてしまいました
ハナマル
ハナマル
いやいや、それは話すのが遅れたというより、意図的に話さなかっただけだろ
ラト
ラト
ふむ……そういう事でしょうか?
ラト
ラト
……確かに、そういう事ですね
ロノ
ロノ
全くラトさんは……
ベリアン
ベリアン
ま、まぁまぁ…
ベリアン
ベリアン
主様、もう一度お聞きしますが…本当に、冗談なのですよね…?
あなた
う、うん
あなた
えっと……そ、その、本当にごめんね…
あなた
もう、二度とこんな事しないよ…
ベリアン
ベリアン
今回は早めに冗談だと分かったので良かったですけど…あともう少し遅れていたら、本当に主様の身になにかあったかもしれないですからね?
あなた
う、うぅ…
ルカス
ルカス
……あ、そうだ♪
ルカス
ルカス
今回は主様が私達にドッキリをしかけましたよね?
ルカス
ルカス
なら、次は─
ラムリ
ラムリ
僕達が主様にドッキリをしかけるって事ですか?!✨
ルカス
ルカス
その通り♪流石ラムリくんだね♪
ミヤジ
ミヤジ
……はぁ…
ベリアン
ベリアン
……その手がありましたか…!
ミヤジ
ミヤジ
ベリアン?
ハナマル
ハナマル
まぁ、ドッキリをしかけられたらしかけ返せっていう古くからの伝えもある訳だし……
ハウレス
ハウレス
ハナマルさん?そんな伝えありませんよ?
ハナマル
ハナマル
てことで、主様?
あなた
っ、?!
ハナマル
ハナマル
次は俺達が主様にあま~いドッキリしかけるからさぁ…覚悟しとけよ?
(((顎クイッ☆
ユーハン
ユーハン
……(((剣スッ…
テディ
テディ
は、ハナマルさん!今すぐ土下座をした方が良いですよ?!
テディ
テディ
皆さんの視線が冷えきって、冬どころかシベリアになっちゃってます!!(((剣スチャ…
ハナマル
ハナマル
ん、ん~?テディちゃんにユーハンちゃ~ん?
ハナマル
ハナマル
冗談だからその物騒な物をしまおうか?
ユーハン
ユーハン
物騒だなんて…汚らわしい物を粛清する、正式な武器ですよ?
ハナマル
ハナマル
ちょ、ちょっとマジでたんま?!?!
ラムリ
ラムリ
も~、マルっちは本当にいつもやりすぎなんだよ~
アモン
アモン
けど、俺はハナマルさんの意見に賛成っすね…♪
ラト
ラト
例えば…主様に急にキスをしたら…とかですかね?
アモン
アモン
おっ、それいいっすね~♪
ボスキ
ボスキ
…それ、全員やるとしたら地獄だろ
アモン
アモン
…あっ、た、確かに…!
アモン
アモン
他の誰かがキスしたあとにその上からキスをするのは……主様とキスしたってだけじゃなく、その執事とも間接キスする事になってしまうっす…!!
ハナマル
ハナマル
ふむ……それは正直避けたいな…
ハナマル
ハナマル
あっ、なら主様に後ろか──
ユーハン
ユーハン
……
(((手刀で首トンッ
ハナマル
ハナマル
グハッ…
ベリアン
ベリアン
えっと……
ベリアン
ベリアン
主様、み、見苦しい物をお見せしてしまい申し訳ありませんでした
ベリアン
ベリアン
ただ今執事とは思えない発言をした執事達は、こちらでしっかり教育し直しておきますので……
ナック
ナック
…今回のマナー講師は、ベリアンさんじゃなくてミヤジさんとハウレスさんになりそうですね……
ベリアン
ベリアン
えっ?
ミヤジ
ミヤジ
…ベリアン。ベリアンも「その手がありましたか」とか言ってたよね?
ベリアン
ベリアン
……
バスティン
バスティン
…今回のマナー教室は厳しそうだな…
ロノ
ロノ
そ、そうだな……
あなた
えっと…その、なんかごめんね…?!
その後、約3時間に渡ってミヤジとハウレスによるマナー教室が開催されたのだった─☆


⬇後書き(ほぼ無い)+これまでの言い訳タイム
いや~、特別編もこれで終わりですね~!
……ん?何か話す事があるんじゃないかって?
……い、いや?なんの事かさっぱ(((
ハイ、スイマセン

いや、あのですね?書けなくなって初めの数週間はプロフにも書いた通り、本当に不具合で投稿できなかったんですよ。
で、その後は治ったんですけど、私も中2という事で、高校決めとか、学校の行事とかテストとか様々な事がありまして……。
……マァ、ゲームモシテタケドサ
なんなら、今もテスト期間中なんですよね
けど、流石にそろそろ投稿しないと刺されそうだなーって思ったのでなんとか今回投稿しました
テスト期間終わったら学期も終わりに近づいて行事をほとんど無くなるので、少しずつ投稿ペース戻せたらなって思ってます
本当にすいませんでした_|\○_

で、では、ここまで読んでくれてありがとうございます!
次の話も読んでくれると嬉しいです!
♡、☆、フォローお願いしますm(_ _)m

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