あなたside
高校入学して、丁度1ヶ月が過ぎた。
その間に私達はそれぞれ希望していた部活に入って、高校生活の流れにもどんどん慣れていったりしていた。
そんな中、クラスではもうすぐ始まる体育祭の話をしていた。
毎年、運動会や体育祭はいつもサナと二人三脚に出ていた。
同じクラスで皆から『双子やから息ぴったりやろ!』なんて言われて決められる。
私もサナとなら出来ると思うからいつも何も言わずに従っていたが、たまには他のも出てみたいなぁと思ったりもしていた。
双子やからと言う理由で私達の意見はほとんど採用されないことに少し不満も生まれたりもした。
サナはどう思ってるか分からんけど…。
そんなことを思いながら黒板に種目を書かれているのを見つめる。
すると担任が生徒に声をかけた。
心の中で考えていると、ももが私達に聞いてきた。
サナの言うとおり、皆がそう思うことも理解できるから断ることもできなかった。
もしかしたらサナは嫌やったかもしれんなって思うと申し訳なかったなぁとも思う。
するとサナは…
そんな話をしていると、ジヒョ先生がクラスに質問してきた。
するとクラスメイトの1人がこんなことを言い出した。
これはもしかして…と思っているとサナも感じ取ったのか私の方を見てきた。
2人で顔を見合わせていると…
そう言われてクラスメイトの方を見ていると他の子も便乗してきた。
またか…。どうしよかな…。
まぁ…もう1つは好きなん出れるやろうから…。
そんなことを思っているとサナからも同じ考えだと言うのが双子の力で伝わってきてもう一度サナの方を見るとサナもこちらを見ていた。
2人で目を合わせて同時に頷いて…
2人で同時に返事をした。
すると…
何て言われてしまった…。
まぁ双子なんでね笑なんて思っているとミナが心配そうに話しかけてきた。
ミナがクラスメイトに声掛けしてくれたお陰で私達は希望の種目をやらせて貰えることになった。
何にしようか考えていると…
サナが障害物競走を選ぶやろなとは思ってた。
少し心配なとこはあるけどサナのやりたいことが出来るならそれで良いと思った。
私も少し憧れてたリレーに出て見たかったからミナが提案してくれてよかったなと思う。
そんな話をしながら黙々と他の種目の出場者が決まっていった。
ももと私はリレーに、サナとミナは障害物競走になった。
全員での種目は綱引きと玉入れ、男子は組体操、女子はダンスとなった。
クラスの話し合いが終わって、放課後はそれぞれ部室に行こうとした時、サナに声をかけられた。
そう言ってサナ達と別れた。
部活が本格的に始まってから一緒に帰る頻度が少なくなっていた。
サナ達も私も入ったばっかりでまずはお互いに基礎練習やギターの練習で必死になっていたし、私の部活は曜日で実際にアンプを繋いでギターを弾いたり、ドラムを実際に使って練習する日を学年ごとに決められているため、アンプが使える日はなるべく長い時間使えるように遅くまで残ってしまうのもあってサナと一緒に帰ることが出来なくなっていた。
サナに申し訳ない気持ちもありながら、ギターが上手くなりたいのもあってたまにスタジオを借りて練習している日もある。
軽音楽部の1年生の初の舞台は文化祭だ。
その日までにもっと上手くなりたいけどサナとの時間を減らしてしまっている自覚があるから、まだ時間はあるし少し練習の時間を減らそうと思っていた。
サナが寂しいと思っているのは私が1番分かってるから…。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。