あなたside
風楽あなた、大分不味すぎる状況に陥っています。
ここで風楽家の人間であると話したら…?
もしかしなくても死罪は確定だろう。
なんでだろう、
このヒーローの瞳を見ると
私の唯一の理解者で幼馴染の_ _ _のこと。
君の最期を思い出しちゃうな。
もう思い出したくなんかないのに。
"ごめんね___大好きだよ"
どんな時も信じられるのはいつも_ _ _だったなぁ。
お兄ちゃんと喧嘩した時も、任務に失敗した時も
よく話を聞いてくれてたのを覚えている。
"少しくらい信じてもいいの、かな……?"
このままじゃいけない。
…けど貴方が私のことを信じてくれる、
助けてくれる確証なんて何もなかった。
初めて言われたその言葉が
今思うと私を大きく変えてくれたのかもしれない。
名前を、打ち明ける勇気をくれたのかもしれない。
私は"君を助ける"と言ってくれた貴方を
少しだけ信じてみたくなった。
何か信じてくれる確証を得た気がした。
___初めて助けてほしいと願った。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。