ードフン視点ー
シニュヒョンと他愛もない会話をしながら、街中を歩いていた時だった。
以前、ハンジナと一緒に巻き込まれた時と全くおなじように、突然白い煙が僕たちを包み込んだ。
そして、目が覚めると、やはりそこは例の部屋だった。
前回はいい意味でハンジナだったからこそ、壁ドンをするという行為を堂々と出来た。
けど、今回はヒョン相手にする必要がある。
僕にできるだろうか、、?
あれこれ考えているうちにヒョンが起きてしまった。
あれ、そういや、今回のお題って何だろう?
そう考えていた時、上からひらひらと紙切れが落ちてきた。
ー恋人繋ぎをしないと出られない部屋ー
そう書かれてあった。
本来なら、『 なんだ、思ったより普通だった、これなら何とかなりそう。』
と思うところだが、僕にとって、このお題はこなしがたいものだった。
そう言うと、シニュヒョンは手を差し出してきた。
けれども、僕はその手を取ることができなかった。
そう、ヒョンは小さい子に諭すように優しい声で言ってきた。
ーシニュ視点ー
ドフナが僕の手を取ろうとせずに俯いている。
不思議に思って理由を聞いてみたら、手の大きさがコンプレックスとのこと。
それを聞いて僕は、そんなこと気にする必要なんてないのにな。
そう思って、僕はドフナと向かい合い、すぐさまドフナの両手を取り、指を絡めた。
そう言って、僕はドフナの可愛くて綺麗な手をさっきよりも強く握りしめた。
それから僕は、恋人繋ぎをしていた手を離し、ドフナの両手をグーの形にしたあと、僕のひと回りほど大きな手で包み込んだ。
ードフン視点ー
シニュヒョンが僕をたくさん元気づけてくれる。
手のことを沢山褒められて正直凄く照れくさい。今だって、僕の手を包んでいるヒョンの手の温もりが直に伝わっていて、少しドキドキしている。
すると、まるでタイミングを見計らったかのように、僕たちをあの白い煙が包んだ。
そして、目を開けると、やはりそこは先程まで歩いていた通りだった。
夢だったかのように思えるが、手にはあの部屋でずっと握ってくれていたヒョンの温もりがまだわずかに残っている。
僕はそう呟いた。
いつか、ヒョンが僕たちに頼ってきた時やヒョンが辛そうな時、今日のヒョンみたいに優しく寄り添える存在になりたいな。
書くのが難しくて、上手くできたか分からないですが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます( . .)"














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。