第10話

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885
2019/02/26 11:20 更新
俺は今大学生兼事務所の練習生だ。



あの日からあなたのいない日常に慣れなかった。
なんなら今も慣れない。


あなたは今何をしてるんだろう。


会いたい…あなたに会いたいな。


あなたも今、俺と同じ気持ちか?



そうだといいのにな。




大学生と練習生の両立は意外にも難しくて休む暇もなく、毎日授業が終わると次は練習の繰り返しだ。


サークルには一応入っているがほぼ練習などで行けていない。

ダンスサークルは結構男子もいるけど女子が多いんだよな……



あなたと1回も会わずに大学生になってしまった今、とっくにあなたに好きな人もできてたりして……


お願いだからそれだけはやめてくれ……








授業が終わりサークルも活動があるらしいが
そのまま事務所に向かった。


事務所に戻ると、同じ練習生のウォヌがいた。

ウォヌも俺と同じ大学。
ウォヌ
ウォヌ
お、スニョン。今日大学に行ってたの?
スニョン
スニョン
お前、1週間も大学行ってないけど授業数足りなかったらどうするんだよ。
ウォヌ
ウォヌ
大丈夫だって、なんとかなるでしょ笑
スニョン
スニョン
まあ、どうなっても知らないからね!
ウォヌ
ウォヌ
ジフン全然見てないけど大丈夫?
そう、ジフンとはあのジフンだ。


俺が事務所に入った後にジフンもここの事務所にスカウトされたらしい。


本当に運命的だよね笑←
スニョン
スニョン
多分まだ大学から帰ってきてないだけじゃない?
でもジフンも事務所に入ると同時にリサと別れたって言ってたな。




ジフン
ジフン
俺さ、リサと別れた。多分俺練習生になったらリサ1人寂しい思いさせちまうから。
スニョン
スニョン
リサには事務所の事言ってないのか?
ジフン
ジフン
うん。簡単に言えばお前と同じことしたって事だよ。
スニョン
スニョン
そうか、頑張ろうぜデビューできるように。

何か一つのものに熱心に取り組むには何か一つ失わないといけないんだ。


苦しい思いしてるのは俺だけじゃないって事を忘れないようにしないとな……。








久しぶりにサークルに行ってみようかなと思い、覗いてみたがほぼ男子が踊っているのを女子たちがキャーキャー言ってるだけだ。


こんなとこで練習してるんだったら事務所に行ったほうがマシだ。


やる気すらも感じずに帰ろうとした時、



どこか面影のある姿。そして泣きながら走ってる。

スニョン
スニョン
………………あなた?

いや、疲れてるのか。そう思って追いかけようとせず事務所に向かった。

ウォヌ
ウォヌ
やばい俺……
いつもより元気のないウォヌがいる。
スニョン
スニョン
どうしたんだよ。
ウォヌ
ウォヌ
俺、傷つけちまった。
傷つけてそんなにヘコんでるって事はゲーム機の画面を傷つけたとか?
スニョン
スニョン
ゲームばっかりしてるからだよ。
ウォヌ
ウォヌ
違う、もっと酷いことした。
まさかさっきの泣いた人と関係してる……って思ったけどまあありえないか。


一応聞いてみた。
スニョン
スニョン
もしかして、泣いてた人?
そう言うと、急に無言になる。
ウォヌ
ウォヌ
なんで知ってるんだよ
スニョン
スニョン
えええ!ほんとに当たってたの?
ウォヌ
ウォヌ
俺さ、抑え効かなくなってそいつに無理矢理キスさせて……
もしあれがあなただったら、あなたの初キスは……もう考えるのはやめよう。





でも俺の予想は的中してて……



今度ダンスサークルがコンテストに参加するって聞いて参加せざる負えなかった俺は影でこーっそり普通に踊ってただけなのにまさかのセンターを踊ることになった。


休憩中、飲み物を買いにと自動販売機に向かう途中急に奥のドアから物が倒れる音が聞こえた。
スニョン
スニョン
えっ……
恐る恐るドアノブに手をかけると鍵が空いていてドアが開く。


開いてみると
スニョン
スニョン
大丈夫ですか?さっきここからすごい音したんですけど…
あなた
ちょっとウォヌ離してよ……
ウォヌ?もしかしてあの?
この声…すんごいあなたに似てる。

中に入ってみると
あなた
すみません大丈夫で………嘘で…しょ……。
考えられなかった、そんな事。まさかあなたがいるなんて。


しかもウォヌに抱き締められてる。


え、何お前らそういう関係?
スニョン
スニョン
あなた………?
俺達再開して早々だが俺は気になって聞いてみた。
スニョン
スニョン
お前らもしかして……
あなた
うん、そう。
あなた
私達完璧な彼氏彼女だよ。
けど案の定その受け答えは想像通りだった。
何で自分で分かっておいて自分で自爆してるんだろ。


もう俺はこの場にいたら完全に俺は邪魔者だ。
スニョン
スニョン
俺、休憩中だったからそろそろ行かなきゃ。また話そうな!
顔に出てなかったかな……まあ出ててもあなたには関係ないか。


あの時泣きながら走っていたのはあなただったんだ。


あの時呼び止めてれば今の現状が変わってたよね。


あの時……あの時………あなたに好きって言ってたら…


ついには高校の出来事までにも後悔がつのる。



ごめん、俺はまだまだ子供だ。
大人になるまでもう少し時間がかかるみたい。


あなたの中では俺は幼馴染み止まり。きっとこの先も。


俺はこの先どうすればいいんだろうか。










何か一つのものに熱心に取り組むには何か一つ失わないといけない。


俺はあなたという俺の初恋を失った。

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