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第16話

第5乗客 最終話 最後の選択
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2026/04/12 12:00 更新
島波 華
入ってください
私たち2人はとある部屋へと案内された
そこには2つのボタンが
島波 華
私の質問にはい、いいえで答えてください
そのためのボタンか
島波 華
まずあなたは罪を犯しましたか
彩 瑠夏
はい
島波 華
その罪は殺人…ですね
彩 瑠夏
はい…、
彼岸 燈子
そうだよね…
島波 華
その理由は人助けでしたよね
他の方法はなかったのですか
彩 瑠夏
いいえ…
彩 瑠夏
私は選択を間違えたの…
別の方法はいくらでもあったはずなのに…
島波 華
そうしてそれを悔やんで人の幸せを願うようになった。いいですね
彩 瑠夏
はい…
島波 華
最後の選択です
彩 瑠夏
いつもの車掌さんとは違う別の人が憑依したように恐ろしかった
島波 華
やり直す覚悟はありますか
彩 瑠夏
それって…
島波 華
記憶を持ったまま、人生を一からやり直す覚悟はありますか
彩 瑠夏
選択。人生は数多くの選択をして進んでいく
例え、選択という行為がトラウマになったとしても
彩 瑠夏
はい、やり直させてください
彩 瑠夏
今度こそ…今度こそ……みんなを笑顔にするような人生にしたいです
島波 華
良かった、信じてましたよ
いつもの車掌さんだ
彩 瑠夏
え…
どうやら罪を犯したが改心して人のために行動していた行為が評価され、やり直しのチャンスが与えられたらしい
島波 華
というわけです
島波 華
ここはもう一つの終点
島波 華
ここで最後のチャンスを与えられるんです
もしも、やり直す覚悟がなければ地獄行きでした
人の思い出と罪を繋ぐ生焉列車。
厳しくも優しい空間
最後の選択は本人がするものだった
島波 華
最後の確認です
島波 華
人を幸せにしてください
彩 瑠夏
確認じゃなくて約束じゃん
彩 瑠夏
当たり前だよ、今度こそ
彼岸 燈子
瑠夏ちゃん
彩 瑠夏
迷惑かけてごめんね
彩 瑠夏
友達って言ってくれてありがとう
彩 瑠夏
声、届いてたよ
彼岸 燈子
やり直し…応援してるからね
彼岸 燈子
ずっと友達だよ
彩 瑠夏
うん!
2人は誓いの握手をした
島波 華
それでは、お進みください
島波 華
いわゆる、人生強くてニューゲームです
彩 瑠夏
人生の使命全うしてくるね
部屋の奥にある大きな扉が開いた
彼女は最後に言葉を残すことはなく優しい満ち溢れた笑顔を残して扉の先へと進んでいった
彼岸 燈子
私の友達かっこいいな
島波 華
でも、次はあなたの番ですよ
乗客は私しかいないのだから
当然か
電車へ戻り私の記憶を辿る最後の旅が汽笛の音と共に幕を開けた

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