第291話

二百七十九 ただしあい
1,111
2026/01/12 08:00 更新



関西弁の、呆れた声がして。

気が付けば、目の前にしょーちゃんがいた。
呆れた声を出してこっちにきたしょーちゃんは真顔で。
何も顔をかえないまま、ぎゅむっ、とおれの頬を掴んできた。
ないこ
ないこ
!?
初兎
初兎
せっかくエモい感じやったんにぃ ~ …
初兎
初兎
ま、本心言ってったらエモくなっただけやけどさ。

その言葉になにか言うこともできなくてしょーちゃんの透き通る紫の瞳をただただ、見つめることしかできない。

初兎
初兎
何、責任感じとんの?
初兎
初兎
別にええけどさ、今回の発端、実際ないちゃんやし。
初兎
初兎
でもさぁ、責任感じるんと仲間助けるんやとないちゃんは責任選ぶん?
ないこ
ないこ
ぇ、 …ぁ、

初兎
初兎
みんなのこと消してまおうとしちゃったんは実際、ないちゃんだけとちゃうし。
初兎
初兎
僕だって、そうやん。
初兎
初兎
本人がいくら悪くないとはいえ、消そうとしたのは変わらん。

初兎
初兎
責任感じるの選ぶん?ないちゃん。
初兎
初兎
ええよ別に。


そういった後、ぱっと手を離して冷ややかに言った。


初兎
初兎
ま、ないちゃんの仲間ってそんなもんやったんやなーって、軽蔑するだけやし。
初兎
初兎
 僕はそんなに優しくないから。

しょーちゃん、ちょっと怒ってる気がする。
ちょっとっていうか…だいぶかも。

ないこ
ないこ
ぇ、ッ 、えっと、…うまく、言えないけど ッ …
ないこ
ないこ
まろ、 ッ …

ないこ
ないこ
大好きだし、もちろん仲間だし、 ッ
ないこ
ないこ
心配なら魔法使って気持ちでもなんでも見ればいい、から。
ないこ
ないこ
… ッ その、… えっと、
りうら
りうら
はー、ないくん話まとめるの下手すぎでしょ。
りうら
りうら
いつものないくんはどこ行ったのやら。

ほとけ
ほとけ
ほんとにねっ!!
僕としょーちゃん話まとめるの下手なの相当だからね!
初兎
初兎
おい巻き添え!!
初兎
初兎
…間違ってないけど!!


悠佑
悠佑
ほら、まろ。立てるか?
If
If
ぇ、…うん、

少し萎縮したように小さく動くまろ。
立ったのを確認するとあにきはまろの手をぐっと掴み、ひっぱった。

If
If
ぇ ゛ ッ !?


あにきの馬鹿力で引っ張られたまろは目を大きく見開いてこっちに倒れる。
ないこ
ないこ
ちょっ、

いそいでまろを支える、と。
悠佑
悠佑
ええ加減仲直りせえよ! 笑


あにきががばっ、と俺とまろを抱きしめる。
初兎
初兎
はよいつもと同じにならんと気持ち悪いわなんか!
ほとけ
ほとけ
結局はみんながみんな大好きだもんね! 笑
りうら
りうら
俺ら以外とかありえない!!

そういってみんながひっついてくる。

部屋の温度がそもそも高いのもあって少し暑い。

If
If
ぇ、…?ぁ、
If
If
えっ…、と、
ないこ
ないこ
…大丈夫だよ、まろ。
ないこ
ないこ
いつか、おれにまろのことを救わせてね。

そう言ってみるとおれの胸部にまろが頭をぐりぐりとしてくる。
ないこ
ないこ
ちょ、 ッ 、地味に痛いって! 笑

ふは、と自然な笑みが覚えるとまろはぎゅっと強く俺を抱きしめてくれた。
りうら
りうら
おぁ、ないくんもいつも通りだ!! 笑
初兎
初兎
やっぱこうじゃないとあかんな!! 笑


プリ小説オーディオドラマ