関西弁の、呆れた声がして。
気が付けば、目の前にしょーちゃんがいた。
呆れた声を出してこっちにきたしょーちゃんは真顔で。
何も顔をかえないまま、ぎゅむっ、とおれの頬を掴んできた。
その言葉になにか言うこともできなくてしょーちゃんの透き通る紫の瞳をただただ、見つめることしかできない。
そういった後、ぱっと手を離して冷ややかに言った。
しょーちゃん、ちょっと怒ってる気がする。
ちょっとっていうか…だいぶかも。
少し萎縮したように小さく動くまろ。
立ったのを確認するとあにきはまろの手をぐっと掴み、ひっぱった。
あにきの馬鹿力で引っ張られたまろは目を大きく見開いてこっちに倒れる。
いそいでまろを支える、と。
あにきががばっ、と俺とまろを抱きしめる。
そういってみんながひっついてくる。
部屋の温度がそもそも高いのもあって少し暑い。
そう言ってみるとおれの胸部にまろが頭をぐりぐりとしてくる。
ふは、と自然な笑みが覚えるとまろはぎゅっと強く俺を抱きしめてくれた。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!