第86話

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2025/07/16 11:19 更新
試合は、序盤から激しい攻防戦となった。




点を取って、取られての繰り返し。




『心臓がいくつあっても足りない……』


谷地「うん……寿命の消耗が激しい……」



『死なないようにだけ頑張ろうね仁花』


谷地「シャチ!!」


冴子「アンタら2人してそんな事頑張ろうとしないの」




冴子さんにツッコまれつつも、1セット目は烏野が先取した。




とはいえ、途中出場の16番によってかき乱された空気が、嫌な予感を引き寄せた。




そしてその嫌な予感は見事に的中し、2セット目は序盤からリードされる展開に。




本当に心臓がもう1個くらい予備で欲しいなと思ってると、ベンチ側に動きがあった。




『……あれ、?』




孝支先輩が呼ばれた、それ自体は別に変わったことじゃないけれど。




孝支先輩の持つ札の数字が、飛雄の背番号ではない。




何をする気なのか分からなくて頭にハテナが大量に浮かびつつも、孝支先輩が出るとなったら余計心臓の消費が酷くなる気しかしない。




『……仁花、やっぱり私心臓足りない……』


谷地「!?私の心臓あげるから!!」


冴子「どっちも死ぬじゃんそれ!?」




とか言っている間に、孝支先輩は月島と交代。




ツーセッター体制で、孝支先輩のトスを飛雄が打った。




試合中だとは分かっていても、やっぱり好きな人が活躍してる姿はかっこいいもので。




『心臓どころか全身が溶けそうです』


谷地「!?あなた熱中症!?大丈夫!?!?」


嶋田「多分違うかな」




数点とってすぐ交代してしまったけど、孝支先輩がとった数点は大きいものだ。




ツーセッターの手があったかなんて喜んでると、ふと孝支先輩がこちらを向いた。




かっこいいだろ、と言わんばかりのドヤ顔に、私も全力で親指を立てて応える。




私の反応を見て笑った孝支先輩に、口パクで「かっこよかったです」とだけ告げてみる。




一瞬孝支先輩が固まったけど、試合は続いてるのでお互いそちらに意識が向く。




そのまま試合観戦は続けたけど、試合のドキドキとは別のドキドキが、ちょっとだけ心を支配していた。
月飴
月飴
 全然更新できてなくてすみません😭 
月飴
月飴
 夏休みくらいに更新1、2回したら一旦お休み状態に 
 なるかと思います……😭😭
月飴
月飴
 書きたいのに書けないの非常に悲しい……🫠 
月飴
月飴
 あなたちゃんじゃなくて私が溶けてしまう( 

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